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ロータス車の祭典「JAPAN LOTUS DAY 2019」富士スピードウェイで開催
ヒストリカル・ロータスも走行などを披露
2019年9月10日 17:53
- 2019年9月8日 開催
英ロータス・カーズの日本正規輸入代理店であるエルシーアイは9月8日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)でロータス車のファンミーティング「JAPAN LOTUS DAY 2019」を開催した。
このイベントは2009年に第1回が開催されて以来、今年で9回目。折からの台風接近で天候が心配されたが、当日は朝から好天に恵まれ、500台以上の新旧ロータス車が集結した。
本コースでは「ロータスカップ・ジャパン」「ロータス 111カップ」「エリーゼ・スーパーテック」の3レースの予選と決勝が行なわれたほか、レーシングドライバーやモータージャーナリストがドライブするロータス車に同乗して本コースを体験できる「サーキット・エクスペリエンス」と「サーキットタクシー」、ヒストリカル・ロータスが本コースを全開で走る「ヒストリックミュージアム・デモラン」が実施された。
また、ピットにはデモランに参加したロータスの葉巻型レーシングカー「ロータス 31(1964年)」「ロータス 35(1965年)」「ロータス 41C(1966年)」「ロータス 59B(1969年)」のほか、1960年~1970年代のコンパクトスポーツ「ロータス エラン(1965年)」「ロータス エラン プラス2(1978年)」、ミッドシップモデルの「ロータス ヨーロッパ(1968年)」「ロータス ヨーロッパ スペシャル(1973年)」などが展示され、ロータスファンの目を楽しませていた。
さらに午前には今回のスペシャルイベントとして、ロータス初で“プロダクションモデルとして世界最強”と謳われるフルEVパイパーカー「ロータス エヴァイヤ」がサーキット内のクリスタルルームで報道関係者にお披露目された。
その性能は最高出力2000PS、最大トルク1700Nmという途方もないもので、発揮するパフォーマンスは、0-100km/h加速3秒以下、最高速320km/h以上、最大航続距離400kmと紹介された。記者会見では本国からエグゼクティブ・ディレクターやリードデザイナーらが来日して出席。エヴァイヤは開発のタイプナンバー「Type 130」にちなみ、130台限が定生産されて2020年にはオーナーの手に渡るという。
参加したロータス車オーナーにもインタビュー
当日会場でさまざまなイベントを楽しんでいるロータス車オーナーに話を聞いてみた。ブリティッシュグリーンの「ケーターハム セブン 160」で愛知県から参加した熊谷潤さんは「このクルマは先月納車されたばかりの新車で、オドメーターはまだ1500kmほど。黄色いナンバーが付いているのでお分かりのとおり、軽自動車なので維持費もそれほどかかりません。せっかく手に入れたので、このイベントに参加してみました」と語ってくれた。購入した理由は父親の啓さんのサジェストがあったからとのこと。「今日は2人で乗ってきました」ととても楽しそうだった。
ヒストリックのデモランにゴールドリーフカラーの葉巻型レーシングカー「タイプ 59F」で参加した佐藤Fさんは、「どうしてもこのヒストリックイベントに参加したくて、英国のオークションで競り落としたばかりです。コスワース製エンジンを搭載したF3マシンで、排気量は991ccのもの。今日は無事サーキットランを終えられたので、100点満点です」と笑顔を見せてくれた。
また、同じく1967年製のゴールドリーフカラーに塗られた「ロータス 47GT F」のオーナーの岩間秀征さんは、「この47GTは1.7リッターのOHVエンジンを搭載していて、車重はわずか600kgほど。日本には2台しかない貴重なクルマです。特に細かな整備は必要ありませんが、今日は乗る前にマフラーを交換しました。7000rpmあたりでシフトダウンすると、マフラーから“火”が出るんです。さっきはうまく出たのでみんなに褒められました」とご満悦。どうりでサーキットに「快音」が鳴り響いていたわけだ。
午後になって徐々に激しい雨が降り始めたため、最終イベントとして予定されていた参加者の愛車によるサーキットパレードは残念ながら中止。メンバーはまた2020年もまた会うことを約束し、富士スピードウェイを後にした。