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スバル、「インプレッサ」「XV」計27万9558台分のリコール。ブレーキホースなど3件の不具合

2019年10月17日 発表

ブレーキホースなど3件の不具合で「インプレッサ」「XV」計27万9558台分をリコール

 スバルは10月17日、ブレーキホース、ブローバイガス還元装置、イグニッションコイルといった3件の不具合があるとして「インプレッサ」「XV」の計27万9558台分のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の製作期間は2016年10月3日~2019年3月22日。

ブレーキホースの不具合で計5万8864台リコール

計5万8864台のリコールが発生したブレーキホースの不具合

 ブレーキホースの不具合は、ブレーキホースのブレーキ圧に対する耐久性評価が不十分なため、ホース接続金具加締め部のシール性が不足しているものがある。そのため、ブレーキフルードがホース外層と内層の間に浸潤してブレーキホースが膨らむおそれがある。

 改善対策として、全車両のブレーキホースを対策品に交換する。不具合件数は80件で事故は発生していない。

ブローバイガス還元装置の不具合で計8万3227台リコール

計8万3227台のリコールが発生したブローバイガス還元装置の不具合

 ブローバイガス還元装置の不具合は、PCVバルブの材質特性に対する曲げ加工設定値が不適切なため、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、当該接続部の破損により燃焼室にエンジンオイルが浸入し燃焼、マフラーから多量の白煙が発生して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。

 改善対策として全車両のPCVバルブを対策品に交換する。不具合件数は30件で事故は発生していない。

イグニッションコイルの不具合で計13万7467台リコール

計13万7467台リコールが発生したイグニッションコイルの不具合

 イグニッションコイルの不具合は、エンジンコントロールユニットの制御プログラムでエンジンが停止する際の制御が不適切なため、イグニッションコイルへ必要以上に通電することがある。そのため、イグニッションコイルの内部温度が上昇して回路がショートし、ヒューズ切れを起こして、最悪の場合では走行中にエンジンが停止するおそれがある。

 改善対策として全車両、イグニッションコイルを点検しエンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。イグニッションコイルに損傷がある場合は、イグニッションコイルを新品に交換する。不具合件数は116件で事故は発生していない。