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スバルとソフトバンク、5GとセルラーV2Xを活用した安全運転支援や自動運転制御のユースケースを共同研究

北海道・美深試験場に通信環境を構築し、自動運転車で実証実験

2019年11月7日 発表

実証実験車両(インプレッサ SPORT)

 スバルとソフトバンクは11月7日、自動運転社会の実現に向けて、「5G」(第5世代移動通信システム)および「C-V2X」(セルラーV2X通信システム)を活用したユースケースの共同研究を開始した。

 両社は今後共同研究を進めて、今冬からスバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)のテストコースに、ソフトバンクの「おでかけ5G」(局地的に電波品質の高い5Gを提供できる可搬型設備)を設置し、LTEとの連携によって5Gの性能や機能をいち早く実現できるようにするノンスタンドアローン標準仕様の5Gネットワーク環境および、C-V2Xの通信環境を構築して実証実験を行なう。

 この実証実験では、基地局と車両および車車間で通信を行ない、安全運転支援や自動運転制御に関わるさまざまなユースケースを想定した技術検証を行なう予定としている。

実証実験の概念図

 スバルは、2030年にスバル車乗車中の死亡事故およびスバル車との衝突による歩行者・自転車運転者などの死亡交通事故ゼロを目指しており、独自の「総合安全」思想の下、これまでアイサイトで培ってきた先進安全技術をさらに進化させるために、「つながる技術」の研究開発にも取り組んでいる。

 ソフトバンクは、新たな体験や価値を提供するサービス・ソリューションの研究開発に取り組んでおり、MaaS事業の検討や5Gなどの最先端通信を活用したコネクテッドカーの実証実験もその一環となる。