ニュース

独アウディ、2020年4月1日からマルクス・ドゥスマン氏がCEOに就任

2019年11月15日(現地時間) 発表

2020年4月1日から独アウディAGの新CEOに就任するマルクス・ドゥスマン氏

 独アウディAGは11月15日(現地時間)、2020年4月1日から新しいCEO(最高経営責任者)としてマルクス・ドゥスマン氏が就任すると発表した。これを受け、2018年6月からCEOを務めてきたブラム・ショット氏は、アウディとの合意に基づいて2020年3月末で退職する。

 ドゥスマン氏はメカニカルエンジニアとして約30年にわたり自動車業界で経験を積み重ねてきた人物で、最近ではBMWの購買担当取締役を務めていた経歴を持つ。

 この発表内で、独アウディAGの監査役会会長を務めるヘルベルト・ディース氏は、「マルクス・ドゥスマンは、優秀なエンジニアとして、アウディブランドの大きな可能性をさらに引き上げるために全力を尽くし、私たちのスローガンである“Vorsprung durch Technik”(技術による先進)を再び実証してくれるでしょう」とコメント。また、現在のCEOであるショット氏について「彼は困難な時期にアウディの経営を引き継ぎ、非常に優れた経営手腕を発揮すると同時に、アウディにとって重要な変革を開始しました。彼のこれまでの取り組みに感謝しています」と述べ、感謝の意を表明している。なお、アウディの戦略における最重要課題は「持続可能なモビリティプロバイダーへの転身を加速させること」「脱炭素化を徹底して推進すること」とされている。

 独アウディAG 総労使協議会議長 兼 監査役会副会長のペーター・モッシュ氏は、「マルクス・ドゥスマンと彼の経営チームには、工場における安定した稼働率を確保し、テクノロジーを通じて業界の主導的立場をさらに強化することを期待しています。彼が、会社と従業員の双方にとって好ましい協力関係を築くことを期待しています」としている。

2018年6月から独アウディAGのCEOを務めてきたブラム・ショット氏