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マツダ、「フレアクロスオーバー」を全面改良して2月27日発売

マツダの軽自動車初、全車速追従のACCや車線逸脱 抑制機能を採用

2020年2月27日 発売

136万5100円~179万9600円

新型「フレアクロスオーバー」

 マツダは1月29日、SUVタイプの軽乗用車「マツダ フレアクロスオーバー」を全面改良して発表した。価格は136万5100円~179万9600円で、2月27日より発売する。

 今回の全面改良では、フレアクロスオーバーの特長である、おしゃれで個性的なデザインや室内空間の広さと使いやすさ、優れた燃費性能などを向上させながら、先進安全技術の拡充やさまざまな走行シーンで安心して運転できる走行性能の強化など、あらゆる領域で進化をさせたもの。

個性とタフさを表現したエクステリア&インテリア

 エクステリアでは、特徴である丸型ヘッドランプとスクエア基調のグリルは踏襲しながら、ボンネットを持ち上げることで重厚感を持たせ、ピラーをボディ同色としたことで、力強さや頑丈なイメージを表現した。ピラーを直立させ、ルーフを長くすることでスクエア型の大きなキャビンを実現。新たにリアクォーターガラスを設置することで、広い視界も確保している。

 インテリアでは、インパネにタフな世界観を演出する「3連インパネカラーガーニッシュ」を採用。インパネとドアトリムのカラーパネル、シート表皮デザインのアクセントに、ボディカラーに対応した3色採用することで「ワクワク感」「遊び心」を演出した。また、メーター内には「マルチインフォメーションディスプレイ(カラー)」を採用した。

「3連インパネカラーガーニッシュ」を採用したインパネ

 ボディカラーは、新色の「バーミリオンオレンジ2トーン」「デニムブルーメタリック2トーン」を含む全9色を用意。クロスカントリー車の「幌」からヒントを得た、遊び心ある2トーンカラーも新たに設定し、ガンメタリックルーフ2トーン3色、ホワイトルーフ2トーン2色、モノトーン4色をラインアップする。

パッケージングやユーティリティ性も向上

 室内空間も拡大した。ホイールベースを先代モデルから35mm延長することで後席乗員の足下空間を確保。さらに前席は左右乗員間距離を先代モデルから30mm拡大して快適でゆとりのある室内空間を実現した。

ホイールベースを延長し後席の足下空間を確保

 ユーティリティでは、荷室側からも操作可能なスライド用ストラップを後席背面に採用。荷室側から状況に応じて荷室容量を調整できる。また、後席の背面や荷室フロアには、汚れをふき取りやすい素材を採用。さらに荷室下には防汚タイプのアンダーボックスを用意。ラゲッジボードを外せば荷室高が拡大し、背の高い荷物の収納も可能。ボックスを取り出して洗うこともできる。

 走破性においても、先代モデルからアプローチアングルを1度、デパーチャーアングルを4度拡大することで、さらに向上。ホイールベースを延長しながらも、最小回転半径は、先代モデルと同じ4.6mを維持している。

マツダの軽自動車初、2つの先進技術を採用

「HYBRID XT」に、マツダの軽自動車として初めて、全車速追従機能を備えた「アダプティブクルーズコントロール」「車線逸脱 抑制機能」を採用した。

 さらに全車で、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート(夜間歩行者検知機能付)」をはじめとする先進の安全技術を標準装備化。さらに、一時停止標識の認識を追加した「標識認識機能」を設定。またバック駐車時などの衝突リスク回避に貢献する「後退時ブレーキサポート」「誤発進抑制機能[後退時]」「リアパーキングセンサー」を新たに全車搭載した。

 メーカーオプションの「全方位モニター」には、周囲を立体的に確認できる「3Dビュー」、人や物の接近を知らせる「左右確認サポート機能」、シフトをリバースからドライブに切り替えるとカメラ映像がフロントビューに自動で切り替わる「フロントビュー自動表示機能(切り返し時)」を追加した。

走行性能も快適性能も向上

 低燃費をアシストするマイルドハイブリッドを全車に搭載。「HYBRID XS」「HYBRID XG」には、新開発の「R06D型」自然吸気ガソリンエンジンを採用することで、日常使いから遠出まで、実用速度域での優れた燃費性能と軽快な走りを両立する。

 CVTも新開発。軽量化と効率化を実現。低中速域ではスムーズに、高速域ではハイギヤード化により燃費性能と静粛性を向上した。

 ボディには、軽量で高剛性の新プラットフォームを採用。バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ「環状骨格構造」を形成するとともに、ボディのスポット溶接部に「構造用接着剤」を初採用。部品間のわずかな隙間を埋めて接合を強化することでボディ全体の剛性を向上させ、操縦安定性と乗り心地を向上した。

 4WDモデルでは、雪道やアイスバーンなどでスムーズな発進をサポートする新機能「スノーモード」を採用。過大なエンジントルクを最適化してタイヤの空転を抑制し、スムーズな走行に貢献。さらに30㎞/h以下では、スリップ輪全体にブレーキ制御を併用することで、より安定した走行を実現する。加えて、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」や、急な下り坂で車速約7㎞/hで維持する「ヒルディセントコントロール」も4WD車に標準装備する。

モデルエンジン変速機駆動方式価格WLTCモード燃費
HYBRID XG直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,365,100円25.0km/L
4WD1,499,300円23.4km/L
HYBRID XS2WD(FF)1,518,000円25.0km/L
4WD1,652,200円23.4km/L
HYBRID XT直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ2WD(FF)1,665,400円22.6km/L
4WD1,799,600円20.8km/L