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スズキ、「ハスラー」をフルモデルチェンジ。全車マイルドハイブリッド仕様に
2020年1月20日に発売。136万5100円から
2019年12月24日 10:50
- 2020年1月20日 発売
- 136万5100円~174万6800円
スズキは12月24日、新型軽クロスオーバーワゴン「ハスラー」を発表した。価格は136万5100円~174万6800円で、全方位モニター用カメラパッケージ装着車が5万2800円高、全方位モニター付きメモリーナビゲーション装着車が18万4800円高となる。発売は2020年1月20日。
新型ハスラーは、アウトドア用のウェアなどを日常的に使い楽しむスタイルに着目し「もっと遊べる! もっとワクワク!! もっとアクティブな軽クロスオーバーワゴン」をコンセプトに開発。デザイン、パッケージング、安全性能、走行性能、インフォテイメントと全方位で進化をさせた。
タフで力強いスタイルと個性的なデザイン
エクステリアデザインでは、アウトドアアイテムが持つ「タフ」で「力強い」デザイン要素を分かりやすく取り入れた。従来のハスラーに比べ、ルーフを後方に延長し、バックドアも垂直に。また、ボンネットの前方の落とし込みも少なくするなど、力強いスクエアな骨格を強調するデザインに変更。また、クォーターガラスを追加し、従来はブラックアウトされていたピラーをボディ同色としている。2トーンルーフについても、色の分け目を変更することで、個性的な2トーンルーフとした。また、ランプやグリル、バンパーなどの造形は、機能的に独立させたデザインとすることで、特徴的な表情を実現している。
ボディカラーは全11色を設定。ボディカラーにテーマを持たせ、気分を最高に盛り上げるワクワクカラー「TENSION MAX!」のカラーとして「バーミリオンオレンジ ガンメタリック2トーン」「アクティブイエロー ホワイト2トーン」「ブリスクブルーメタリック ホワイト2トーン」「チアフルピンクメタリック ホワイト2トーン」の4色をを設定。また、力強い印象のアウトドアカラー「NATURAL TASTE」のカラーとして「デニムブルーメタリック ガンメタリック2トーン」「フェニックスレッドパール ガンメタリック2トーン」「シフォンアイボリーメタリック」「クールカーキパールメタリック」「オフブルーメタリック」の5色を設定。そしてベーシックなカラーの「NEUTRAL」として「ピュアホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール3」の2色を設定する。
インテリアでは、カラー液晶を使ったメーターパネル、センターコンソールの9インチ大型高精細ディスプレイ、そしてインパネアッパーボックスという3つの機能を3連プロテクションフレームでしっかりとガード。さらにそのフレームを上下のバーでガッチリと挟み込むデザインとし、その間にはリズムよくエアコンのルーバーを配置。アウトドアアイテムに見る、タフでプロテクトされた機能感を表現した。
前席シートについては縞鋼板柄にカラフルなカラーアクセントを加え、タフ感とワクワク感を表現。運転席シートバックに設けられた上下2段のポケットのうち、下段のメッシュポケットも、シートに入れられたカラーアクセントと同色でコーディネートされる。
この3連プロテクションフレームやシートカラーアクセント、ドアトリムガーニッシュ、フロアコンソールトレーなどはキャラクターカラーとして統一され、インテリア全体でワクワク感を表現する。キャラクターカラーには「バーミリオンオレンジ」「デニムブルー」「グレーイッシュホワイト」の3色が用意され、標準設定では外装色バーミリオンオレンジには内装色もバーミリオンオレンジが、外装色デニムブルーメタリックには内装色もデニムブルーが、そのほかの外装色にはグレーイッシュホワイトが組み合わせられるが、受注生産でそのほかの組み合わせも選ぶことができる。
広くて使いやすい室内と進化したパッケージング
ボディサイズは3395×1475×1680mm(全長×全幅×全高)と先代モデルと比べ全高を15mm拡大。また、ホイールベースも35mm延長した2460mmとしている。全体にスクエア形状のデザインとしたことで車室内空間を拡大。前後乗員間距離では35mm拡大。頭上高では前席で29mm、後席で18mm拡大。また左右乗員間距離は前席で30mm拡大した。また走破性においても、オーバーハングの短縮によりアプローチアングルで+1度、デパーチャーアングルで+4度を実現している。
車室内のユーティリティ性も向上している。インパネアッパーボックスは収納であると同時に、蓋を開くとテーブルとしても使え、また蓋の外側にオプションのカラーコードを通すことで、挟む収納としても利用できる。従来モデルではベンチシートだったフロントシートは左右独立式となり、その中央には500mlの紙パックやバッグなどが置けるフロアコンソールトレーを配置することで、収納性や機能性を向上した。
また、運転席と助手席にはシートバックポケットを新設。さらに助手席シートバックにはドリンクホルダーも備えたパーソナルテーブルが新設された。
ラゲッジルームは、荷室側から後席のスライド調整が可能。また、後席を倒せばフラットな荷室空間が実現する。また、荷室下には防汚タイプのラゲッジアンダーボックスが用意され、靴などの小物を収納しておくことができる。
さらに充実のスズキ セーフティ サポート
新型ハスラーの安全性能では、人を中心に考え抜かれた基本安全性能や、6つのSRSエアバッグ、助手席シートリマインダー、軽量衝撃吸収ボディ「TECT」、歩行者傷害軽減ボディ、ESP(車両走行安定補助システム)といった衝突安全に加えて、予防安全「スズキ セーフティ サポート」をさらに充実させた。
「夜間歩行者検知機能」や、一時停止、進入禁止といった標識を認識してドライバーに知らせる「標識認識機能」など、より進化した「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載するほか、後退時に後方に障害物がある場合にブザーと表示で警告し、それでも止まらない場合に自動でブレーキをかけて衝突被害を軽減する「後退時ブレーキサポート」を搭載する。
加えてターボモデルには、スズキの軽初となる「アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]」を搭載。また、車線を認識し、逸脱しそうになるとステアリング操作を促す「車線逸脱抑制機能」もスズキの軽として初採用している。
徹底的に鍛え上げた走行性能と快適性能
エンジンは直列3気筒DOHC 0.66リッター。最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgfm)/5000rpmの自然吸気モデルと、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgfm)/3000rpmのターボモデルを設定する。このうち、自然吸気モデルには新開発のR06D型エンジンを搭載。スズキ軽初となるデュアルインジェクションシステムやクールドEGRを採用したほか、急速燃焼や高圧縮比化により広い範囲で熱効率を向上した。
また、全車に新型CVTを搭載。スズキ軽初となる2ポートオイルポンプに加え、高効率ベルト、トルクコンバーター、軽量化などを施している。さらに全車でマイルドハイブリッドを採用するなど、パワートレーンを一新している。
ボディでは、軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「ハーテクト」を採用。さらに「環状骨格構造」とし快適さと心地よさを追求。また、スズキ初となる「構造用接着剤」の採用により操縦安定性や乗り心地を向上。さらに軽自動車として初となる「高減衰マスチックシーラー」の採用で不快な音や振動を軽減。これにより100km/h走行時の車内の会話明瞭度では、先代モデルに比べ前席で6%、後席で5%向上している。
4WD性能においては、新たに「スノーモード」を搭載。雪道やアイスバーンといった滑りやすい路面において、エンジンの出力を抑えるとともにブレーキも併用して制御することで、安心して走り出すことができる。ほかにも「グリップコントロール」や「ヒルディセントコントロール」、また「パワーモード」といったドライブモードも用意される。
大きい、楽しい、カラフルなインフォテイメント
インフォテイメントにおいても大きく進化した。運転席メーターには車両情報を視覚的に認識しやすくした「4.2インチカラー液晶メーター」をスズキ軽として初採用。立体的なリング形状とグラフィックでアウトドアアイテムの楽しさを表現したスピードメーターに加え、タコメーターや車速のデジタル表示、平均燃費/航続可能距離表示、ハイブリッドのエネルギーフロー表示、燃費履歴表示、ナビ表示や走行モードの表示、オープニングムービーやアイドリングストップの表示など、グラフィカルで分かりやすく情報を表示する。
また、センターコンソールのディスプレイにはスズキ初となる9インチ大画面新型スマートフォン連携メモリーナビゲーションを設定する。カーナビ性能としては、GPSに加え、みちびきやGLONASS(グロナス)に対応することで自車位置精度を向上。また、車両の周囲を俯瞰で見られる全方位モニターも用意される。そのほかSDL(スマートデバイスリンク)対応、車両情報表示機能も持つ。
新型ハスラーをより個性的にする純正アクセサリーも魅力
新型ハスラーをより個性的にする、あるいは機能的に向上させる豊富なオプションも多数用意される。「タフ」「ナチュラル」「ポップ」「スタイリッシュ」の4つのテーマで個性を演出するスタイリングや、キャンプで役立つ「カータープ」、ロードバイクを固定する「サイクルキャリア」。ほかにも先代モデルでも人気だったフロントハスラーエンブレムやキャラクターデザインを強調するグリルイルミネーションなど、機能でもルックスでもより好みに合わせてカスタマイズすることができる。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 | エコカー減税(重量税) |
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HYBRID G | 直列3気筒DOHC 0.66リッター | CVT | 2WD(FF) | 1,365,100円 | 25.0km/L | 50% |
4WD | 1,499,300円 | 23.4km/L | 25% | |||
HYBRID G ターボ | 直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ | 2WD(FF) | 1,459,700円 | 22.6km/L | ー | |
4WD | 1,593,900円 | 20.8km/L | ー | |||
HYBRID X | 直列3気筒DOHC 0.66リッター | 2WD(FF) | 1,518,000円 | 25.0km/L | 50% | |
4WD | 1,652,200円 | 23.4km/L | 25% | |||
HYBRID X ターボ | 直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ | 2WD(FF) | 1,612,600円 | 22.6km/L | ー | |
4WD | 1,746,800円 | 20.8km/L | ー |