ニュース

“想像力や行動力をかきたてる”スズキの新型「ハスラー」発表会

「トレンドやライフスタイルの変化に対応しながら、生活に溶け込みワクワクを提供」

2019年12月24日 実施

スズキが新型「ハスラー」発表会を開催

 スズキは12月24日、フルモデルチェンジした新型「ハスラー」の発表会を開催した。新型ハスラーは同日から予約を開始し、発売は2020年1月20日となる。

 ハスラーは軽ワゴンタイプの乗用車とSUVを融合させた軽クロスオーバーモデル。「もっと遊べる! もっとワクワク!! もっとアクティブなクロスオーバー」をコンセプトに内外装デザインを一新。全車にマイルドハイブリッドを採用するとともに、新開発の直列4気筒 0.66リッター「R06D」型エンジンを自然吸気モデルに搭載。トランスミッションに新開発のCVTを採用した。

 安全面では、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」において、夜間の歩行者検知に対応。標識認識機能では新たに一時停止標識も検知可能とした。

 加えて、ターボモデルには前車との車間距離を保ちながら自動的に加速・減速を行ない、停止までサポートする「アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]」、車線逸脱の可能性が高いとシステムが判断した場合に車両を車線の内側に戻すようステアリング操作を促す「車線逸脱抑制機能」をスズキの軽自動車として初搭載。長距離運転の負担を軽減させる機能を充実させた。

 また、メーカーオプションとして9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーションを設定。全方位モニターにも対応し、カメラ映像を新たにデジタル伝送化することで鮮明な映像を大画面に表示可能とした。さらに、走行に関するリアルタイム情報や警告情報といったさまざまな情報も表示できるほか、車内でもスマートフォンアプリの機能を利用できるスマートデバイスリンクに対応するなど、使い勝手を高めている。

 そのほか、詳細は関連記事「スズキ、『ハスラー』をフルモデルチェンジ。全車マイルドハイブリッド仕様に」「写真で見る スズキ『ハスラー』」を参照いただきたい。

新型ハスラー
エクステリアデザインは、丸型ヘッドライトとスクエア基調のグリルは特徴的なアイコンとして踏襲。フードを持ち上げることで厚みのあるフロントまわりを表現した。また、ピラーを立ててルーフを長くすることでスクエア型の大きなキャビンを実現。ピラーをボディ同色としてピラーの存在を際立たせることで、力強く、頑丈なイメージとした
クロスカントリーモデルに見られるような幌やハードトップから発想を得た遊び心あるツートーンカラーを採用
ハイブリッド X、ハイブリッド X ターボは15インチアルミホイールを装着。タイヤサイズは165/60R15
ボディサイズは3395×1475×1680mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2460mm
最低地上高180mm、アプローチアングル29度、デパーチャーアングル50度を確保
ハイブリッド G、ハイブリッド G ターボは15インチスチールホイールを装着
スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」はステレオカメラ方式を採用
ラゲッジルームとラゲッジアンダーボックスは防水・防汚仕様
リアシートバックのストラップを引くと、簡単にシートをスライドできる
インパネのプロテクションフレームやシートカラーアクセント、ドアトリムガーニッシュ、フロアコンソールトレーなどはキャラクターカラーで統一。こちらは「グレーイッシュホワイト」
「デニムブルー」
「バーミリオンオレンジ」
シートは縞鋼板柄にカラーアクセントを加え、タフ感とワクワク感を表現
ディーラーオプション装着車も展示。インパネガーニッシュなども「シャンパンゴールド」のものを装着
新型ハスラーとの生活を想像できるような展示も
スズキ セーフティ サポートについて
4WD性能について
スポット溶接部に「構造用接着剤」をスズキとして初採用したほか、バックドア、センターピラー、サイドドアでそれぞれ「環状立骨構造」を形成して剛性を向上。こもり音や雨音を低減する「高減衰マスチックシーラー」を軽自動車で初めて採用した
自然吸気モデルは新開発の直列3気筒DOHC 0.66リッター「R06D」型エンジンを搭載。最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgfm)/5000rpmを発生する。ターボモデルには、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgfm)/3000rpmを発生する直列3気筒DOHC 0.66リッター「R06A」型エンジンを搭載。新型ハスラーでは両モデルともマイルドハイブリッドを組み合わせる。トランスミッションは新開発のCVT
R06D型エンジンのカットモデル
エンジンの説明パネル
CVTのカットモデル

目標販売台数は月販6000台を計画。「お客さまの期待に応えられる新型ハスラー」

スズキ株式会社 代表取締役社長 鈴木俊宏氏

 発表会では、スズキ 代表取締役社長 鈴木俊宏氏があいさつ。「初代ハスラーは6年前の今日、個性的なスタイリングや斬新なカラーリングを採用し、遊べる軽として発表させていただきました。ジャンルに収まることのないハスラーという独自の世界、唯一のポジションをお客さまと一緒に築き上げ、ワゴンR、スペーシアに続く人気車種に成長し、軽クロスオーバー市場の牽引役となりました」とハスラーを紹介。

 続けて「本年10月に開催された東京モーターショーではハスラーの個性的なデザイン、タフさと力強さを表現したスタイル、使いやすさ、快適さ、力強い走り、そして安全性を進化させたもっと遊べる軽、もっとワクワクできる軽、楽しいクルマとして作り込んできたハスラー コンセプトを発表させていただきました。そして、多くのお客さまよりたくさんの期待の声をいただきました。お客さまの期待に応えられる新型ハスラーを今日発表させていただきます」と新型ハスラーについて語った。

 最後に「当社は来年創立100周年を迎えます。100年で布を織る織機の製造、2輪車、4輪車、セニアカー、船外機など、皆さまの日々の生活に必要な商品を提供してきました。この100年、私たちを取り巻く環境は大きく変わり、それに伴いスズキも変化してまいりました。これからも私たちを取り巻く環境は大きくスピードを上げて変わり続けていきますが、適者生存を目指していきます。その変化に対応し、キラリと光るもの作りの企業として社員一同、誠心誠意皆さまにたくさんのワクワクをご提供できるスズキであり続けたいと思います」と今後について述べた。

スズキ株式会社 四輪商品・原価企画本部 四輪商品第一部 ハスラー担当チーフエンジニア 竹中秀昭氏

 次に、スズキ 四輪商品・原価企画本部 四輪商品第一部 ハスラー担当チーフエンジニア 竹中秀昭氏が新型ハスラーの商品特徴について説明。新型ハスラーの開発にあたって、ハスラーがユーザーに好評だった理由を振り返ったと話し「お客さまの声を聞きますと、『このクルマがあればなんでもできそうな気がする』『週末が待ち遠しくなりました』というように、ハスラーから遊び方や使い方の楽しさがどんどん広がり、モノからコトがどんどん膨らむ、そんな価値をお客さまに提供できるクルマになっていました」と、ハスラーでライフスタイルが豊かになったという背景を紹介。

 続けて新型ハスラーについては「トレンドやライフスタイルの変化に対応しながら、生活に溶け込み一緒に遊ぶ、新しい楽しさ、ワクワクを提供し、ユーザーの想像力や行動力をさらにかきたてる新たなハスラーを目指しました」と、ユーザーのライフスタイルに寄り添うクルマであると述べ、「デザイン、パッケージングとユーティリティ、スズキセーフティサポート、走行性能と快適性能、ナビゲーションシステムとすべてに徹底的に鍛え上げ進化させた、それが新型ハスラーです」と特徴を紹介した。

ハスラーの特徴を説明するスライド
スズキ株式会社 常務役員 国内営業本部 国内第二営業本部長 宮本敬司氏

 最後に、スズキ 常務役員 国内営業本部 国内第二営業本部長 宮本敬司氏が新型ハスラーの営業施策について紹介。目標販売台数は月販6000台を計画していると述べ、「先代ハスラーの月間販売目標は5000台を設定しておりましたが、モデル末期においても安定した販売台数を維持することができております。11月末現在の累計販売台数は約8万台に上り、月間販売目標を上まわることができております」と、先代ハスラーの販売が好調であったことを強調。

 一方で「軽自動車市場ではハイトワゴンの構成比が約50%まで上昇しております」と話し、ユーザーの嗜好がハイトワゴンに向かっていると紹介しつつ、「ハスラーは発売以来、軽クロスオーバーという新しいジャンルを提案し、新しい市場を築き上げ、このジャンルが一定の存在感を示すほど成長することができました」とハスラーの存在感を示した。

 また、ハスラーの広告展開について、TV CMのメインビジュアルにキース・ヘリング氏のグラフィックを起用することで、新型ハスラーの楽しさやワクワク感を表現。「カラフルでポップ、楽しく踊り出しそうなヘリング氏の作品のように、新型ハスラーはお客さまの望むスタイルを表現できる、毎日一緒に楽しんでいただけるクルマであることを訴求いたします」と紹介した。

営業施策についてのスライド

【お詫びと訂正】記事初出時、ホイールサイズの表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。