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ルノー、日産、三菱自動車、アライアンスの新たな枠組みで合意。5月目処に中期経営計画公表へ

2020年1月30日 発表

 ルノー、日産自動車、三菱自動車工業の3社は1月30日、各メンバー会社の会長、CEOなどで構成される会議のAOB(アライアンス オペレーティング ボード)を横浜で開催。同会議においてアライアンスの運営やマネジメントの強化を目的に、地域軸や商品軸、技術面など新たな枠組みについて合意。各社の中期経営計画5月を目処に公表するという。

 同日開催されたAOBでは、各社の強みを活かしたコラボレーションの枠組みとして、以下の5つの項目で合意がされた。

1.地域軸では、各社で特定の地域のレファレンスとなり、例えば中国では日産が、欧州ではルノー、そして東南アジアでは三菱自動車がレファレンスとなる。

2.開発業務については、リーダーとフォロワーという枠組みでプロジェクトを推進。これはプラットフォーム、パワートレーンや主要な技術に適用され、例えばある会社で1つの主要技術の開発をリードして、その後、他のメンバー各社が活用する。

3.早ければ2020年中に、3社の欧州内でのCAFEクレジットをプールする。

4.LCVについては、ルノートラフィックをベースとして、三菱自動車のオセアニア地域向けのLCVをルノーが設計してルノーのサンドヴィル工場で生産。

5.各社の戦略的な中期計画については、アライアンス オペレーティング ボードでの結論を踏まえて2020年5月を目処に公表する。

 この新しい枠組みにより、アライアンスプロジェクトの効果や効率を高め、3社のリソースや投資のさらなる有効活用が図られるとしている。

 また、同会議では各社のブランドや独立性を維持すると同時に、アライアンスの効果を最大限に引き出すために、メンバー各社の取締役会との連携を積極的に図り、各社の利益に合致した健全な運営がされるよう、ガバナンス面での強化についても合意されたとしている。