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住友ゴム、天然ゴムの臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」開発

天然ゴム加工やタイヤ製造の工場で臭気問題の解決に貢献

2020年3月25日 発表

 住友ゴム工業は3月25日、天然ゴムが持つ臭気の発生原因を特定し、臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」を新たに開発したと発表した。

 タイにある同社の天然ゴム加工工場において原材料の加工工程に独自手法を取り入れ、臭気が発生する原因となっている原材料中の非ゴム成分(タンパク質・脂質など)の分解を抑制することで、大幅な臭気低減を実現した。この手法の確立により、天然ゴムの加工工場に加え、タイヤ製造工場などで起きている臭気問題を解決することが期待されている。

 住友ゴムは世界的な環境意識の高まりに対応するため、天然ゴムの改質や高機能バイオマス材料を活用したタイヤの性能向上に取り組むなど研究開発を推進。タイヤ原材料の重量構成比で約30%を占める天然ゴムでも、課題解決に率先して取り組んでいるという。