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住友ゴムと関西大学、静電気を利用したタイヤ内部の発電技術を共同開発

タイヤ空気圧監視システムなどの電源供給に期待

2019年7月23日 発表

タイヤ内側に取り付けた発電デバイス

 住友ゴム工業は7月23日、関西大学・谷弘詞教授と共同で、静電気を利用した発電デバイス(エナジーハーベスト)をタイヤの内側に取り付け、その回転によって電力を発生させる技術を開発したと発表した。

 同技術は静電気の一種である摩擦帯電現象を応用したもので、タイヤの回転に伴う接地面での変形により、発電デバイスが効率よく電力を発生、将来的に同技術は各種デジタルツールの電源としての活用が期待されるという。

接地面での変形を利用した摩擦帯電現象

 今回開発した技術について、同社ではタイヤ内側に取り付けるTPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)などのセンサー類の電源供給として応用が期待でき、将来的にバッテリー不要のデジタルツールを活用したサービス創出に貢献できるものと考えている。