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フォルクスワーゲン、コロナウイルス危機における純正パーツの供給状況を発表

ドイツ国内にある約3500か所のサービス拠点の95%以上は営業

2020年4月8日(現地時間)発表

フォルクスワーゲンのカッセル純正パーツセンター

 独フォルクスワーゲンは4月8日(現地時間)、コロナウイルス危機における純正パーツの供給状況について発表を行なった。

 フォルクスワーゲンはカッセルに保管面積120万m 2 以上を誇る純正パーツセンターを有しており、同センターでは24時間体制で世界86か国にパーツを供給している。1日平均で220台のトラック、111台の貨物列車車両、68台のコンテナに積載されたパーツがこの純正パーツセンターから出荷されているという。

 そのカッセルの純正パーツセンターもコロナウイルスの影響で規模縮小を余儀なくされているものの、従業員とサプライヤーの健康を守る対策を実施しつつ、ドイツ国内にある約3500か所のサービス拠点の95%以上で営業を行なっており、世界では2万5000か所のうち約60%が継続的に稼働しているとのこと。健康を守る対策としては、物流関連作業に同時に従事する従業員数を約半分に削減したこと、従業員間の距離を適切に保つこと、非接触型ロジスティクスの導入などが挙げられている。

 今回の発表について、フォルクスワーゲン グループ アフターセールス責任者のローマン・ハブラセック氏は「私たちのお客さまには、医療従事者や食料品の小売などに携わっている方も多く含まれており、コロナウイルス危機の結果として、普段以上にクルマでの移動に頼っています。そのため、私たちのチームは、 純正パーツの供給を維持することが非常に重要です。このようにして、世界中のサービス拠点が修理作業を継続することが可能になります」とコメント。

 また、カッセル従業員協議会副議長のウルリケ・ヤコブ氏は「従業員は、感染リスクをできる限り抑えるため、ロベルト・コッホ研究所が策定した健康保護および衛生面の推奨事項を遵守して仕事をしています。非接触型ロジスティクスおよびその他に採用されている対策は、従業員に上手く取り入れられています」と述べている。