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フォルクスワーゲン、ヴォルフスブルク工場での生産再開。まずは「ゴルフ」から

29日には「ティグアン」「トゥーラン」も再開

2020年4月27日(現地時間)発表

ヴォルフスブルク工場での生産を再開

 独フォルクスワーゲンは4月27日(現地時間)、新型コロナウイルスの影響によって停止していたヴォルフスブルク工場での生産を再開した。生産台数については、今週はコロナパンデミック前の10%~15%程度としており、翌週には約40%まで引き上げるとのこと。

 フォルクスワーゲンとしては、乗用車ブランドの工場であるツヴィッカウとブラチスラバ(スロバキア)で4月20日週より順次生産を再開。その他のドイツ、ポルトガル、スペイン、ロシア、米国にある工場は4月27日週から、南アフリカ、アルゼンチン、ブラジルとメキシコの工場では5月中に順次生産を再開することがアナウンスされている。

 ヴォルフスブルクでは約8000人の従業員が工場に戻り、当初は1シフト制で「ゴルフ」の生産からスタート。4月29日には「ティグアン」「トゥーラン」およびセアトブランドの「タラッコ」の生産を開始する。マルチシフト制は5月4日週に再開する予定。

 また、ヴォルフスブルク工場で働く従業員は毎朝自宅で体温を測定し、出社前に健康チェックリストを確認するように求められるという。そのほか、リリースでは従業員同士が1.5m以上の距離を保つこと、多くの場所でガラスパーテーションが使われること、手洗いなどができる洗面所が数百か所追加されたことなどが紹介されている。

 今回の発表について、フォルクスワーゲンブランドのラルフ・ブランドシュテッターCOOは「段階的に生産を再開することは、労働力、販売店、サプライヤー、そして経済全体にとって重要なシグナルです。しかし、危機を管理するという点では、これは最初のステップにすぎません」とコメントしている。

フォルクスワーゲン幹部もヴォルフスブルク工場を視察