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独BASFと独ヘングスト、内部フィルターだけ交換可能なオイルフィルター「Blue.on」開発

内部にBASFが開発した素材「Ultramid Structure LFX」を使用

2020年4月16日 発表

BASFの開発素材を使用したフィルターを搭載するヘングストの「Blue.on」

 BASFジャパンは4月16日、独BASFと独ヘングストが、世界初となる再利用可能な自動車用樹脂製スピンオン式オイルフィルターモジュール「Blue.on」を開発したと発表した。

 従来のオイル交換ではフィルターユニット全体を交換することになり、残油は有害廃棄物として処理され、大量の廃棄物が発生。毎年約20億個ものオイルフィルターが交換・廃棄されてきた。しかしこのBlue.onは、フィルターハウジング、エンジンへの接続エレメント、フィルターエレメントの3つのコンポーネントで構成され、オイル交換時にはフィルターのみを交換できるため、自動車業界における主要な課題のひとつであるオイルフィルター交換に持続的な解決策をもらすとしている。

 この新しいモジュール「Blue.on」は、大手自動車メーカーでも採用済み。BASFの高性能ガラス長繊維強化樹脂である「Ultramid Structure LFX」を使用したモジュールは、エンジンの耐用年数まで使用可能。さらに最終段階では、すべてのコンポーネントをほぼ完全にリサイクルできる。さらに、金属製のモジュールと比較して23%の軽量化にも貢献するとしている。