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独BASF、実際に生産する車体色からスキャンしたデータを新車開発の3Dデータに活用できる「AUROOM」

2018年12月6日(現地時間)発表

AUROOMの利用イメージ

 ドイツの化成品メーカーであるBASFのコーティングス事業本部は12月6日(現地時間)、自動車メーカーのデザイナー向けとなるデジタルプラットフォーム技術「AUROOM」を発表した。

 このAUROOMは、新車開発のCAD(Computer Aided Design)などで扱われる車両のデジタルデータで使われる塗装色のデータベースに置けるデジタルプラットフォーム。各塗装色が持つ明暗変化やカラーフロップ、輝きといったあらゆる側面を捉えて「写真のようにリアルでバーチャルなクルマの色」が確認可能となる。

 BASFではほぼすべての自動車メーカーと塗装色の開発を行なっており、現在は600色以上を欧州で生産。この各塗装色はカメラでスキャンされ、スキャンで生成された大量のデータを高度な数学モデルで処理を行ない、BASFが持つ測色のノウハウで真正性を確保。自動車メーカーの開発担当者はAUROOMのプラットフォーム上で包括的なデータベースにアクセスして、用意された塗装色のカラーデータをさまざまな3D形状、独自モデルなどに利用できる。

AUROOMのイメージムービー(33秒 無音)

 これにより、自動車メーカーの開発担当者は初期のデザイン段階からすべての提案カラーを仮想的に車体(データ)に塗装して色やエフェクトのリアルな印象を確認可能となり、同じカラーグループの異なるカラーを複数並べてリアルタイムで比較し、適切な塗装色を選択することが容易になる。また、物理的なサンプルを製作する必要がなくなり、カラーデザインのプロセスで時間短縮も実現する。

 スタートアップ段階ではAUROOMを欧州、中東、アフリカ地域の自動車メーカーに紹介。また、デジタルプラットフォームの提供に加え、ドイツ ミュンスターにあるカラーデザインスタジオヨーロッパに設置しているAUROOMの特設ショールーム「アナログツイン」でユーザーがAUROOMの技術を体験できるようにしている。