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フェラーリ、新型コロナで会長やCEOなどの報酬を全額寄付

地域支援のため。シニアマネジメントチームも給与の25%を寄付

2020年4月18日(現地時間) 発表

フェラーリ幹部が報酬を寄付

 フェラーリは4月18日(現地時間)、新型コロナウイルスの世界的大流行による医療危機を受けて、同社会長、CEO、取締会役員の4月から年末までの報酬を全額寄付し、地域を支援する一連の活動の資金とすることで合意した。合わせてシニアマネジメントチームも同期間の給与の25%を寄付し、その総額は200万ユーロに迫ると言う。まずは近隣のマラネッロ、フィオラノ、フォルミジネを集中的に支援する。

 近隣の町への支援は、各自治体と直接調整した上で以下のような内容が含まれる。

新型コロナウイルスの検査機器・診断装置の購入

 モデナ総合病院とバッジョヴァラ及びサッスオーロの病院で使われる。こうした血清学的分子検査は、短時間(4~8時間)で結果が出るため、今後の感染の抑制や予防に役立つ。

地域社会で活用する救急医療サービス車両の提供

 モデナの地域医療施設A.USLのボランティアに寄贈され、マラネッロのAVAP(一般市民によるボランティア組織)が地域で緊急事態に対応する際に使用できるようになる。

学校用コンピューター機器の購入

 ノートやタブレット端末、ポータブルモデムを、3つの町の小・中学校に寄贈する。こうした機器により、緊急事態下で教育の基本形態となっているオンライン授業の効率的な提供・参加が可能となります。すべてのIT機器は感染の収束後も各学校に残される。

マラネッロ住民への食料品の購入・配付

 危機的状況下で困窮する家庭のため、食料品引換券や必需品の購入を支援する。

 フェラーリは、今後数週間でさらなる地域支援を決定していくとしている。