ニュース

フェラーリ、人工呼吸器のバルブを製造

新型コロナ対策の一環として

2020年4月17日 発表

 フェラーリ・ジャパンは4月17日、新型コロナウイルス患者の治療にあたる医療従事者を支援する取り組みのひとつとして、マラネッロの工場で人工呼吸器バルブと防護マスク用の付属部品の製造を開始したと発表した。

 通常、車両のプロトタイプが製造されている部門において、その造形技術を活用してこれらの熱可塑性コンポーネントを製造する。一部のバルブはダイビング用品メーカーのマレスによって開発されたもので、呼吸器疾患に苦しむ患者を支援する緊急マスクを作成するため、マスクにフィットするようにカスタマイズしている。また、このプロジェクトの物流については、協力各社の調査支援も行なっている「NuovamacutGruppo TeamSystem」により管理される。

 一方、防護マスク用の付属部品は「ソリッドエナジー」に提供され、デカトロン製のシュノーケルマスクを補助器具に作り替えて、感染リスクがある医療従事者を保護するために使用される。フェラーリでは各社の協力を得て、この先数日のうちに数百の機器を製造する予定。イタリア市民保護局の調整のもと、ベルガモ、ジェノア、モデナ、サッスオーロの病院を含むイタリア各地の病院や、ボローニャ近くのメディチーナの町の医療従事者にも提供するとしている。

【フェラーリ】新型コロナ対策の一環として人工呼吸器のバルブを製造開始