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ランボルギーニファクトリードライバー3名が「SRO E-Sport GTシリーズ」参戦

元F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツィ選手もワイルドカードで参加

2020年4月22日(現地時間)発表

ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO(E-Sport-Championship2020参戦仕様)

 伊ランボルギーニは4月22日(現地時間)、バーチャルコースのシルバーストーンで開幕するアセットコルサ・コンペティツィオーネ・オンラインレーシングシリーズである「SRO E-Sport-Championship 2020」の第1戦に、ファクトリードライバーの3人を投入すると発表した。第1戦は4月24日。

 SRO E-Sport-Championship 2020は、GTワールドチャレンジヨーロッパのプロモーターであるSROモータースポーツグループの公式オンラインレース選手権で、ドライビングシミュレーションの作成を専門とするイタリアのソフトウェア開発スタジオであるクノス・シムラツィオーニと、イタリアのゲーム会社 AKインフォマティカによって運営されるレース。全5ラウンドとグランドファイナルが予定されている。

 参戦するのは2019年のブランパンGTシリーズの総合優勝者であり、2020デイトナ24時間優勝者のアンドレア・カルダレッリ選手と、チームメイトのデニス・リンド選手がそれぞれ、オレンジ1 FFFレーシングチーム・ウラカンGT3 EVOの63号車と563号車で参戦。さらに2019年にファクトリードライバーのジャコモ・アルト選手と一緒にインターナショナルGTオープンで優勝したスペイン人のアルバート・コスタ選手は、エミルフレイレーシングのライラウラカン 163号車をドライブする。

ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO(E-Sport-Championship2020参戦仕様)

 また、その他のランボルギーニ系列ドライバーの数名も、オンラインレースチャンピオンシップに参加する。スーパートロフェオヨーロッパの元ドライバーであるミカエル・グレニエ選手(2017年プロシリーズチャンピオン)、アルベルト・ディ・フォルコ選手、イエロエン・マル選手は、プロ部門で2019年ワールドファイナルの準優勝のサンディ・ミッチェル選手とダンウェルズで参戦する。

 そしてPROドライバーに加えて、FFFレーシングチームの新しいデジタル部門であるカルダレッリ氏がチームプリンシパルを務め「FFF Esports」は、ヤロスラフ・ホンジク選手とカミル・フランザック選手とともに、シムレーサー専用のシルバーカップクラスへの参加を発表。さらにワイルドカードとして、元F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツィ選手(2005年~2011年の間に81レースに参戦)は、オレンジ1 FFFレーシングチーム・ウラカンGT3 EVO 19号車でレースに参加することも発表された。

ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO(E-Sport-Championship2020参戦仕様)

 全5ラウンドのうち4ラウンドのサーキットは決まっていて、第5戦のサーキットは一般投票によって決定するという。また、グランドファイナルのサーキットも未定となる。チャンピオンシップは、本物のレーシングドライバーはPROクラス、プロのシムレーサーはシルバーカップクラスとなる。本戦とは別の日に行なわれる公開予選(AMクラス)は混走となる。

SRO E-Sport-Championship 2020カレンダー(PRO&シルバーカップ)

ラウンド1 シルバーストーン 4月26日
ラウンド2 スパの合計24時間 5月10日
ラウンド3 ニュルブルクリンク 5月17日
ラウンド4 バルセロナ 5月31日
ラウンド5 一般投票 6月14日
グランドファイナル 未定

参戦ドライバーのコメント

アンドレア・カルダレッリ選手

「このシーズンをオンラインで開始できることに本当に興奮しています。私がオンラインで競うのは初めてです。先日自宅にシミュレーション装置を設置できたので、最近はたくさんトレーニングをしています。ゲームで私のチームとランボルギーニブランドを代表することは楽しいことであり、間違いなく私にとって新しい経験になります」

デニス・リンド選手

「以前参加したチャリティーチャレンジはとても楽しかったので、このレースシーズンも楽しみにしています。もちろん、実際のチャンピオンシップレースと同じドライビング技術が必要になりますが、これはこの非常に長いオフシーズンの時間を過ごすエキサイティングな方法になると確信しています」

アルバート・コスタ選手

「レースに参加できてとても幸せです。もちろん本物のレースではありませんが、少なくともGTワールドチャレンジヨーロッパチャンピオンシップで私たちが運転しているのと同じマシンでのレースです。バーチャルマシンを運転しているときは緊張するので、少しアドレナリンが出ているのを感じています。この新しい選手権でランボルギーニ・スクアドラ・コルスとエミルフレイレーシングを代表して参加でき、本当に嬉しいです。レベルが非常に高く、レースを楽しみにしているので、たくさんトレーニングしています」

 なお、現在スクアドラ・コルセ特設サイトでは「#STAYHOME」と題して、Tシャツ、ヘッドフォン、シューズなどアイテムを大幅に割引販売している。

ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO(E-Sport-Championship2020参戦仕様)