ニュース

ポルシェ、ツッフェンハウゼンの主力工場とライプツィヒの拠点で5月4日から生産再開

2020年4月30日(現地時間) 発表

ポルシェAGはツッフェンハウゼンの主力工場とライプツィヒの拠点で5月4日から作業再開

 ポルシェAGは4月30日(現地時間)、ツッフェンハウゼンの主力工場とライプツィヒの拠点で生産の準備が整い、段階を追って全従業員が5月4日から作業を再開すると発表した。

 3月21日には初めて2つの工場の生産を2週間停止し、継続的に状況を再評価すると発表。グローバルサプライチェーンの障害によって秩序だった生産ができなかったため、工場は計6週間閉鎖されていた。

 今回の生産再開にあたって、従業員の最大限の安全性を保証するために必要なすべての対策が事前に取られ、生産は段階的にフル稼働まで増やされる。労使協議会と健康管理部門との間では生産、物流、調達における適合プロセスが合意されており、各当局の要件も遵守されるとのこと。

 ツッフェンハウゼンとライプツィヒの工場では、従業員の確実な保護を最重要視しながら、可能な限り迅速に秩序ある効率的な生産を再開することを目的とした包括的な対策がとられる。具体的には、生産担当の従業員は約2mの距離を守りながら基本的な行動規則に従い、規定された領域内でマスクを着用する必要がある。

 ポルシェは生産の一時停止に加えて、より強固な対策の実施も決定しており、拠点のインフラの負担を軽減するため、間接的な領域における「モバイルワーキング」は継続され、会議はビデオまたは電話で行なわれるほか、出張の禁止も引き続き適用される。

 さらに、医療機関や医療関係者の防護服関連装備を最優先事項として考え、「ポルシェ ヘルプ」を主導。この一環として病院への装備の提供と寄付、フードバンクへの食料提供も行なっており、寄付の予算は500万ユーロ増額されている。

 ポルシェAG 取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏は「経済および社会体制を再び動かすには多大な努力が必要です。誰もがこれに貢献する必要があり、前向きな基本的姿勢を持つことが重要です。あらゆる危機は機会も提供します。私たちはそれを最大限に活用したいと考えています」と、コメント。

 ポルシェAGの生産およびロジスティック担当取締役のアルブレヒト・ライモルド氏は「生産再開は、従業員にとってもお客さ、あにとっても重要なメッセージとなります。当社は、当初から状況を非常に注意深く監視、分析し、プロセスを柔軟に適合させてきました。特別な注意を払いながら、将来に楽観的な目を向けて仕事を再開するには、今が適切な時期です」とコメントしている。