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ホンダ、アキュラの新型「TLX」2021モデル公開。ハイパフォーマンス仕様「Type S」は2021年春導入
TLXは2.0リッターターボ、TLX Type SはV6 3.0リッター直噴ターボ搭載
2020年5月29日 02:00
- 2020年5月29日(現地時間)発表
本田技研工業が北米で展開する高級車ブランド「アキュラ」は5月29日(現地時間)、新型「TLX」2021年モデルを発表した。今秋から米国での販売を開始し、価格は3万ドル半ば~を予定。また、2021年春にはハイパフォーマンスバージョンである「TLX Type S」を導入することが予告されており、Type Sの復活は10年ぶりのことになる。TLX、TLX Type Sともにトルクベクタリングを実現する「SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を採用する。
35年というブランドの歴史の中で“もっとも速いセダン”に位置付けられ、アキュラのスポーツセダンがどうあるべきか、スタンス、プロポーション、プラットフォーム、パワートレーンにまで至るまで考え直したという。
TLX 2021年モデルのエクステリアデザインは、2016年のデトロイトモーターショーで世界初公開された「プレシジョン コンセプト」や2019年のモントレーカーウィークで発表された「Type S コンセプト」の流れを汲むもので、ワイド&ローを強調した4ドアスタイルが特徴。従来モデルからホイールベースは3.7インチ長くなり、全高も0.6インチ低くなったという。また、フロントまわりではダイヤモンド型の大胆な5角形グリルや4つのLEDエレメントを備えた新しいジュエルアイLEDヘッドライト、デイトナ24時間レースに出場した「アキュラARX-05」プロトタイプレースカーに触発された明るい白のLEDデイタイムランニングライトなどが与えられている。
新設計のシャシーではフロントサスペンションにダブルウィッシュボーン式を、リアサスペンションにマルチリンク式を採用したほか、ドライバーが任意に選択可能なアダプティブダンパーシステムなど、パフォーマンス重視の新しいアイテムを投入。また、重量バランスをとるためにフード、フロントフェンダー、フロントダンパーマウントなどにアルミニウムを採用するとともに、12Vバッテリーをトランクにレイアウト。
一方、足下は18インチホイールを標準装備とし、19インチ仕様も用意。TLX Type Sでは10スポークの20インチホイールが装備される。また、第2世代のNSX用に開発された電動サーボブレーキシステムを用いるほか、Type Sでは4ピストンのブレンボ製フロントキャリパーなどが与えられる。
パワートレーンについては、標準仕様となるTLXがVTEC搭載の2.0リッターターボエンジン、TLX Type Sが栃木にあるR&Dセンターが開発を主導したV型6気筒3.0リッター直噴ターボエンジンで、いずれもシーケンシャルSportShiftを備えた10速ATを組み合わせる。2.0リッターターボは最高出力272HP、最大トルク280lb-ftを発生(3.0リッターターボの出力/トルクについては現時点で不明)。