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フォルクスワーゲン、乗用車ブランドのCEOにラルフ・ブランドシュテッター氏が就任

ヘルベルト・ディース現CEOはグループCEOとしての職務に専念

2019年6月8日(現地時間)発表

7月1日付けでフォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高経営責任者(CEO)に就任するラルフ・ブランドシュテッター氏

 独フォルクスワーゲングループは6月8日(現地時間)、7月1日付けでフォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高経営責任者(CEO)に、現在、最高執行責任者(COO)のラルフ・ブランドシュテッター氏が就任すると発表。この決定により、これまでフォルクスワーゲン グループCEOおよびフォルクスワーゲン乗用車ブランドCEOを兼任してきたヘルベルト・ディース氏は、グループCEOとしての職務に専念することになった。

 今回の人事の狙いは、自動車業界が現在直面している大変革時期において、グループやブランドの重要課題に一層特化したマネージメントを可能とすることとしており、同日行なわれた監査役会の会議で承認されたという。

 ブランドシュテッター氏は1968年9月8日生まれ。ブラウンシュヴァイクのフォルクスワーゲン工場で機械工としての職業訓練を受けた後、大学で経営工学を学び、1993年にフォルクスワーゲン グループに入社。2010年よりグループ調達部門で「エクステリア」、2012年より「新製品立ち上げ」の責任者を務め、2015年10月にフォルクスワーゲン AG総代表に任命される。2015年12月にフォルクスワーゲン乗用車ブランドの調達担当取締役として就任し、2018年8月1日よりフォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高執行責任者(COO)を務めていた。

 今回の発表について、ブランドシュテッター氏は「フォルクスワーゲンにとって、未来への道筋が設定されています。フォルクスワーゲンブランドは、“Transform 2025+”戦略に基づいてCO2 ニュートラルなモビリティを実現するリーディングプロバイダーへと進化を遂げており、デジタルテクノロジー企業へと変わって行きます。フォルクスワーゲンチームの全員による献身的な取り組みに心から感謝しています。私たちは、今後もチーム一丸となって前進していきます」とコメント。

 また、ヘルベルト・ディース氏は「ラルフ・ブランドシュテッターは、フォルクスワーゲンにおいて最も経験豊富な取締役の1人です。過去2年間にわたり、フォルクスワーゲンブランドのCOOとして優れた指導力を発揮し、ブランドの変革の実行において重要な役割を果たしてきました。ここ数年の間、策定してきた戦略的決定を踏まえ、ラルフ・ブランドシュテッターがCEOとしてブランドのさらなる発展を精力的に推進してくれることを確信しています」と述べている。