独フォルクスワーゲンと米マイクロソフト、Azureクラウドをベースに「Volkswagen Automotive Cloud」開発で提携

独フォルクスワーゲンと米マイクロソフト「Volkswagen Automotive Cloud」の開発で提携

　独フォルクスワーゲンと米マイクロソフトは9月28日（現地時間）、傘下のブランドで提供を計画するモビリティサービスに向けて、専用グローバルクラウドプラットフォーム「Volkswagen Automotive Cloud（フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウド）」の開発を目的とした提携を発表した。

　今後、フォルクスワーゲンは米国ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフトの本社の近くで北米の新法人を設立して、新しい自動車用クラウドを開発予定。マイクロソフトはこれらの取り組みを強化するために、初期のエンジニアリングコンサルティングリソースを含む実践的なサポートを提供する。

Volkswagen Automotive Cloud（フォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウド）のコンセプト

　両社が開発を目指すフォルクスワーゲン・オートモーティブ・クラウドは、マイクロソフトのAzureクラウドをベースにプラットフォームを構築。まずは、Azure IoT、PowerBI、SkypeなどのMicrosoftクラウドサービスを活用して、車内のユーザーエクスペリエンス環境、テレマティクスなどの開発を支援するとしている。

　フォルクスワーゲンは専用のクラウドを構築することで、電動化や自動運転の普及に伴って必要とされるコネクテッド機能について、傘下に持つブランド全体で一貫したモビリティサービスを提供することができるという。

　フォルクスワーゲングループでコネクテッドカーを担当するHeiko Huettel氏は「フォルクスワーゲンの乗用車の中核ブランドは、電動化技術と自動運転技術に大きく投資しています。今回は、さらにフォルクスワーゲンは独自のソフトウェアノウハウと外部パートナーの強さで、エコシステムの開発をスピードアップしていきます」とコメントしている。