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都道府県をまたぐ移動、6月19日から全国的に緩和

「各地への観光旅行にも、人との間隔をとることに留意しながら出かけていただきたい」

2020年6月18日 発表

都道府県をまたぐ移動が6月19日から全国的に緩和

 安倍総理は6月18日、総理大臣官邸で記者会見を行ない、6月19日から都道府県をまたぐ移動について全国を対象に緩和すると発表した。これにより“一部首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)と北海道との間の不要不急の県をまたぐ移動は慎重に”という部分的に残されてた制限も外された。

 6月18日の会見で、安倍総理はPCR検査や抗原検査など国内の検査体制を一層強化するとともに、社会経済活動のレベルをもう1段引き上げるとし、「明日からは都道府県をまたぐ移動も全て自由となります。各地への観光旅行にも、人との間隔をとることに留意しながら出かけていただきたいと考えています。プロ野球も明日、開幕します。Jリーグもリモートマッチに向けた準備が進んでいます。コンサートなどのイベントも、1000人規模で開催していただくことが可能となります。ガイドラインを参考に、感染予防策を講じながら、社会経済活動を本格化していただきたいと考えています。正に、新たな日常をつくり上げていく」とコメント。

 緊急事態宣言が5月25日に解除され、5月25日~7月31日までの約2か月間は、新型コロナウイルスの感染状況を見つつ、延長することがあり得るため“外出自粛の段階的緩和の目安”に基づき「移行期間」と定められている。

 この県をまたぐ移動等については、5月25日からは「ステップ0」として、不要不急の県をまたぐ移動は避けることが求められ、6月1日からの「ステップ1」では、東京・神奈川・埼玉・千葉・北海道の間の不要不急の県をまたぐ移動は慎重な行動を求められた。そして6月19日から「ステップ2」へ移行し、全国を対象に県をまたぐ移動等の外出自粛が緩和された。

内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長が各都道府県知事宛に出した「移行期間における都道府県の対応について」より

 観光を目的とした移動に関しては「ステップ0」と「ステップ1」では“観光振興は県内で徐々に、人との間隔は確保”という制限が設けられ、6月19日以降の「ステップ2」と7月10日からを想定している「ステップ3」では“観光振興は県をまたぐものも含めて徐々に、人との間隔は確保”と若干緩和される。

 また、外出自粛は段階的に緩和されていくが、いずれの段階でも“手指消毒やマスク着用、発熱等の症状がある者は外出等を避けるなど、基本的な感染防止策の徹底・継続”を守った「新しい生活様式」に基づく行動が求められる。

 そして約2か月の移行期間は7月31日に終了を予定していて、再び感染拡大の兆候や施設などにおけるクラスターの発生がなければ、8月1日を目途にすべて通常に戻る。

 なお、移動が解禁される19日には、厚生労働省から「接触確認アプリ」が公開される予定。このスマートフォン用アプリを入れておくことで、陽性者と濃厚接触した可能性がある場合、通知を受け取ることができるという。