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ランボルギーニ、V型12気筒 830HPの新型ハイパーカー「SCV12」走行映像公開

2020年夏に世界初公開を予定

2020年6月23日(現地時間)公開

【ランボルギーニ】830馬力のハイパーカーSCV12がサーキットデビュー(55秒)

 伊ランボルギーニは6月23日(現地時間)、サーキット専用のハイパーカー「ランボルギーニSCV12」の開発プログラムが完了し、2020年夏に予定されている世界初公開に向け準備が整っていると発表。同時に、フランスの南部にあるポール・リカール・サーキットの走行映像を公開した。

 SCV12に搭載されるエンジンは、インハウスで設計されたランボルギーニ史上もっとも強力なV12型自然吸気エンジン。フロントボンネットのダブルエアインテークと、ルーフにアルラムエアインテークによって、走行時には動的な空気圧が発生し、インテークマニホールドの吸気量を増大させる。この空力過給によって、830HPを超える出力を発生させる。

ついに開発が完了したというランボルギーニSCV12

 さらに、ランボルギーニ・スクアドラ・コルスのGTモータースポーツに関する知見によって、GT3マシンよりも空力効率を高め、ダウンフォースレベルが高められている。空力効率は、フロントのスプリッター、サイドシルに設けられたラテラルフリックと垂直フィンによって強化され、リアにはカーボンファイバーウイングも装備する。

 後輪駆動のシャシーは、シャシー内の構造要素としてシーケンシャル6速ギアボックスを組み込むことで、重量を軽減しつつ重量バランスを最適化。プッシュロッドリアサスペンションは、ギアボックスに直接取り付けられ、エンジン出力はマグネシウムホイール(フロント19インチ、リア20インチ)と、特別に開発されたピレリのスリックタイヤが受け止め、路面へと伝えられる。

 限定版のSCV12は、サンタカタボロネーゼのスクアドラ・コルセ工場で組み立てられる。また、購入者はクラブのメンバーになる必要があり。クラブに入ることで、世界にある有名なサーキットを走ったり、高度な運転プログラムに参加したりできる。

 運転プログラムは、ル・マン24時間耐久レースで5度の優勝経験を持つエマニュエル・ピロ選手のドライビングレッスンが付くだけでなく、スクアドラ・コルセのエンジニアの技術支援も含まれる。

ボンネットには「ATTENZION MACCHINA VELOCE=高速機 注意」の文字が貼ってある