新型「ハリアー」にGSユアサの車載用リチウムイオン電池を搭載。トヨタが「THSII」に初採用

新型ハリアー

　GSユアサは6月22日、同社が販売する車載用リチウムイオン電池「EHW4S」が、トヨタ自動車のハイブリッドシステム（THSII）に初採用されたと発表した。EHW4Sは、トヨタが6月17日に発売した新型「ハリアー」のハイブリッド仕様車に搭載されている。

　EHW4Sは、同社従来製品から10％以上の軽量化と20％以上の小型化を実現した車載用リチウムイオン電池。優れた低抵抗化技術の採用により、入出力特性を同社従来製品と同等とした上で、ハイブリッドシステムに求められるエネルギー量の最適化を行なったという。

GSユアサの車載用リチウムイオン電池「EHW4S」。EHW4Sセルの仕様（GSユアサ申告値）は容量3.7Ah、電圧3.6V、寸法は120.0×12.5×65.0mm（幅×奥行き×高さ）、質量0.19kg、最大使用電流300A

　GSユアサでは、2009年にハイブリッド車用の高性能リチウムイオン電池の開発・製造・販売を行なう合弁会社としてブルーエナジーを設立。EHW4Sのセル・モジュールはブルーエナジーが製造している。

　同社では、これまでにハイブリッド車120万台分以上の電池を安定的に供給しており、これらの実績と技術力で、環境対応車の普及拡大に貢献していくとしている。