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国内自動車メーカーに6月以降の生産状況や新型コロナ対策を聞いた【日産編】

今後18か月の間に少なくとも12の新型車を投入など、今後に期待

5月28日の2019年度決算記者会見で、日産は今後18か月の間に少なくとも12の新型車を投入する予定と発表

 2020年3月13日に成立した新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスの長期化も懸念される状況のなか、新型コロナウイルスとともに生活していく“Withコロナ”という新しい生活様式も生まれてきた。

 この“Withコロナ”時代において、移動中に第三者との接触が避けられるという意味で改めてクルマへの注目が集まっているという見方がある一方で、世界的には新車需要の低迷を受けて生産調整を行なっているとも聞く。そのあたりを含め、自動車メーカーの生産体制はコロナ禍前と後でどう変わったのか。6月以降の生産状況や新型コロナウイルス対策などの取り組みについて、日産自動車 広報部に聞いた。

 なお、日産は5月28日の2019年度決算記者会見において、今後18か月の間に少なくとも12の新型車を投入する予定であることを発表。その12車種は明言されていないものの「ARIYA」「ARMADA」「FRONTIER」「KICKS」「NAVARA」「NOTE」「PATHFINDER」「QASHQAI」「ROGUE」「TERRA」「X-TRAIL」「Z」であることが予想されている。

 実際、6月15日に新型「ローグ」(日本名:エクストレイル)を米国で発表するとともに、日本でも2010年の初代「リーフ」以来、10年ぶりの新しい車名のモデルとなる電動パワートレーン「e-POWER」を搭載した新型SUV「キックス」、さらに7月15日にプロパイロット2.0を搭載する新型EVクロスオーバー「アリア」をワールドプレミアすることを予告するなど、続々と新型車が登場。ここ1~2年で特に要注目のメーカーだと言えそうだ。

6月15日に米国で発表された新型「ローグ」(日本名:エクストレイル)
電動パワートレーン「e-POWER」を搭載した新型SUV「キックス」
7月15日のワールドプレミアを控える新型EVクロスオーバー「アリア」(写真は2019年の東京モーターショー出展車両)

――国内各工場について、緊急事態宣言が出された4月や5月と比べて6月以降はどのくらいの生産量まで戻せる予定ですか? また、納期にもっとも影響が出ているモデルで期間はどのくらいでしょうか。

日産広報部:各国における工場の稼働に関しては、従業員と地域社会の安全を最優先に、現地政府、自治体等、行政の最新の指針に基づき判断しています。

 また、生産量に関しては、国内、国外に関わらず現地並びに輸出先の需要状況を注視しながら対応しております。状況は日々変化しているため、個別のモデルに関する回答は控えさせて頂きます。なお、国内の工場の稼働状況についてはこちらにまとめております。

6月

日産自動車九州 第2工場:6月29日~30日の夜勤での車両生産停止(昼勤のみ稼働)

7月

追浜工場:7月20日、7月27日の車両生産停止
栃木工場:7月3日、7月6日、7月10日、7月13日、7月17日、7月20日、7月23日、7月24日の車両生産停止
日産自動車九州:
第1工場:7月20日~24日、7月27日~31日の夜勤での車両生産停止(昼勤のみ稼働)
第2工場:7月1日~3日、7月6日~10日、7月13日~17日、7月20日~24日、7月27日~31日の夜勤での車両生産停止(昼勤のみ稼働)

――海外の拠点は現在どのような状況でしょうか。

日産広報部:一部を除き、ほぼ稼働を再開しております。

AMIインド:RNAIPL(ルノー日産オートモーティブインディア社)があるタミルナドゥ州でロックダウンが6月30日まで延長された影響で、RNAIPLは6月19日~6月30日の間、生産停止。

A&Oマレーシア:3月18日から6月9日まで生産が停止しましたが、6月10日から操業を再開。

――車両生産のほか、マスクやフェイスシールドの生産など医療従事者へのサポートといった動きも見られます。そうした新たな取り組みについて、改めて教えてください。

日産広報部:以下のサイトに弊社の活動をまとめております。ぜひ、ご覧いただければと存じます。

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