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スバル、日本ライフセービング協会に「フォレスター」など12台提供。引き渡し式開催

海の家がないエリアでのライフセーバーの活動拠点として活用

2020年7月8日 開催

「SUBARUライフセーバーカー」の引き渡し式を開催

 スバルは7月8日、日本ライフセービング協会が実施する「水辺の事故ゼロ」を目指す活動をサポートするため、「SUBARUライフセーバーカー」を提供。引き渡し式を開催した。

 このサポートは、スバルが掲げている「2030年にスバル車にかかわる交通死亡事故ゼロを目指す」という目標と、日本ライフセービング協会の「水辺の事故ゼロを目指す」という活動目標の、「命を守る」という共通の理念が発端となり、「フォレスター」をはじめとする12台をSUBARUライフセーバーカーとして貸与することとなった。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、7月~8月に神奈川県や千葉県、静岡県などの海水浴場が開設されておらず、このSUBARUライフセーバーカーは、そのような海の家がないエリアでのライブセーバーの活動拠点として活用される。車両は、レスキューボードやレスキューチューブといった救助機材やAEDを配備するライフセーバーの本部としての用途のほか、救護用水上バイクの牽引や、傷病者が休めるような救護所の代わりとしても使用される予定。

SUBARUライフセーバーカーとして貸与される「フォレスター」
車体に大きく「SURF LIFESAVER」とラッピングされ、ひと目でライフセーバーカーと分かる

 引き渡し式では、日本ライフセービング協会 理事長の入谷拓哉氏があいさつを実施。スバルからの車両提供に至るまでの過程について説明をしたほか、「われわれから海岸の利用者に対してお願いしたいことが1点あります。事故が起きないようにするには利用者の皆さまが水辺の安全について正しい知識を身につけていただくことが重要となってきます。われわれ日本ライフセービング協会では、水辺の安全を学べる『e-Lifesaving』というWebサイトを立ち上げております。ぜひ海岸を訪れる前に水辺の安全知識を身につけていただきたいと考えております」と、海のレジャーを楽しむ人に向けて、水辺の安全知識を知ってもらいたいと説明。

公益財団法人日本ライフセービング協会 理事長 入谷拓哉氏

 続けて「今年の夏についてはスバルの皆さまの協力を得ながら安心と楽しさをお届けできるように、しっかりと進めてまいりたいと思います。まずはこの夏を無事故で終えられるよう、水辺の事故ゼロを目指して活動していきたいと思います」と思いを語った。

 また、自らも“スバリスト”だというライフセーバーの飯沼誠司氏が「私がかかわるエリアでも海水浴場がない状況がありますので、自治体と海上自衛隊や海上保安庁などの公的救助機関といろいろと調整している状況です。今回はスバルさんと自治体とわれわれと、海岸の利用者の水の事故を防ぐようにしていくという気持ちで意思統一をしながら、全国の水の安全を皆で守っていきたいと考えています」とあいさつを行なった。

ライフセーバー 飯沼誠司氏

 車両の貸与を行なうスバルからは、常務執行役員の佐藤洋一氏が出席。「スバルは航空機メーカーをルーツとしておりまして、人の命を守るというDNAが脈々と流れております。クルマの開発においても、人の命を守るということを中心に開発をしていまいりました。フォレスターは救護の荷物を載せる積載性、また居住性にも優れております。活動をされるなかには悪天候の日もありますでしょうから、そういった悪天候での走破性にも優れておりますので、ぜひ有意義に活用していただければと思います」とSUBARUライフセービングカーの活躍への期待を語った。

株式会社SUBARU 常務執行役員 佐藤洋一氏
ライフセーバーの大山玲奈氏に、“スバリスト”だという飯沼氏が車両について説明する一幕もあった