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ポルシェ、新型「911 ターボ」「911 ターボ カブリオレ」予約受注開始

580PS/750Nmを発生し、0-100km/h加速2.8秒、最高速320km/h

2020年7月16日 予約受注開始

911 ターボ:2443万円

911 ターボ カブリオレ:2731万円

新型「911 ターボ」「911 ターボ カブリオレ」予約受注開始

 ポルシェジャパンは7月16日、新型「911 ターボ」「911 ターボ カブリオレ」の予約受注を開始した。価格は911 ターボが2443万円、911 ターボ カブリオレが2731万円。

 新型911 ターボは、スポーツ性と実用性、感情に訴えるダイナミックさと信頼性、爽快なパフォーマンスと効率性を兼ね備え、260PSを発生する水平対向6気筒 3.0リッターシングルターボエンジンを搭載した初代よりも、2倍以上パワフルになったという最新世代の2+2シーターモデル。

 搭載される水平対向6気筒 3.8リッターエンジンは、先代モデルを30kW(40PS)上まわる最高出力427kW(580PS)を発生。電子制御バイパスバルブ付きシンメトリカルVTGターボチャージャーを備えるとともに、応答性、パフォーマンス、トルク特性、および吹け上がりを向上させる最適化されたインタークーラーシステムとピエゾインジェクターも採用されている。最大トルクは先代モデルに比べて40Nm増となる750Nmを発生し、より自然で余裕がある全開加速をもたらすとしている。0-100km/h加速は3秒を切る2.8秒(先代モデルより0.2秒短縮)、最高速は320km/h。トランスミッションは新型911 ターボ専用設定の8速PDKが採用される。

最高出力427kW(580PS)、最大トルク750Nmを発生する水平対向6気筒 3.8リッターターボエンジンを搭載。0-100km/h加速は2.8秒、最高速は320km/hというスペックを誇る

 シャシーとボディはワイド化され、42mm拡大されたフロントトレッドと新しい20インチの255/35タイヤによって、より正確に操舵可能となった。4輪をアクティブ制御するPTMが、フロントホイールにより多くのパワーを伝達できるようになる一方で、10mm拡大されたリアトレッドとフロントより1インチ大きな21インチホイールに装着される315/30タイヤによって、アクティブ操舵されるリアアクスルのトラクションを増大。改良されたブレーキシステムはよりパワフルになり、レッド塗装の固定式キャリパーを標準装備する。フロントのねずみ鋳鉄製ブレーキディスクは、直径が408mm(先代モデルより28mm増)、厚さが36mm(同2mm増)となり、リアは厚さ30mm、直径380mmのブレーキディスクを装着する。

レッド塗装のブレーキキャリパーを標準装備

 また、スポーツパッケージ、ライトウェイトデザインパッケージ、スポーツサスペンション、スポーツエグゾーストシステムなどのオプションが、911 ターボとして初設定されたほか、2種類のシャシーバリエーションも新設定。

 ライトウェイトデザインパッケージを選択すると、軽量フルバケットシートの採用、リアシートの廃止、遮音材の削減により車両重量を30kg軽減。遮音材が少なくなることでエンジンサウンドをよりダイレクトに楽しめるとした。スポーツパッケージは、911 ターボ スポーツデザインパッケージに加え、ブラックとカーボンの追加装備、エクスクルーシブデザインテールライトが装備される。

 標準装備のPASMシャシーは、スポーツ性重視から快適性重視まで幅広く対応する一方で、より硬く、車高が10mm低くなる電子制御のPASMスポーツサスペンションによって俊敏性を向上。PASMスポーツサスペンションは、車両のダイナミクスを強化し、サーキットで使用する場合などの高速走行においてさらなる安定性に寄与する。オプションのPDCC油圧アクティブ制御ロール抑制システムと、フロントの10ピストン固定キャリパー付きPCCBセラミックブレーキシステムは、ドライビングダイナミクスをさらに洗練させるとした。

 より力強いものとなったデザイン面では、ボディは新しいシャシーを収めるためにフロントの車幅は45mm拡大された1840mmとなり、リアの車幅は20mm増の1900mmとなった。新しいボンネットの印象的なプレスラインでスポーティな性格を強調するとともに、PDLS Plus付きLEDヘッドライトを標準装備。これら以外にも、電子制御の冷却用エアフラップ、大型化されたアクティブフロントスポイラー、大型化された可変リアスポイラーを備える強化されたアダプティブエアロダイナミクスが新型911 ターボを際立たせている。

 また、新型911 ターボの大きな特徴であるリアサイドパネルのエアインテークは、以前の冷却用空気の代わりに処理空気を取り込むようになり、インタークーラーはエンジンフード下のエアフローの中に直接配置。リアデザインは、LEDテールランプを備える連続的なライトバーと、シルバーのトリムストリップ付きの新しいエンジンフードルーバーグリルで形成される。

 モダンな内装の基本要素は、ポルシェ アドバンストコックピットとダイレクトタッチコントロールを装備した911 カレラのインテリアに相当し、PCMのセンタースクリーンは10.9インチに変更。高品質で豊富な装備リストには、14way電動スポーツシート、スポーツクロノパッケージ、シフトパドル、マルチファンクション/モードスイッチ付きGTスポーツステアリングホイール、BOSE サラウンドサウンドシステムなどを用意。さらなる個性化のために、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、ナイトビジョンアシスト、Burmesterハイエンドサラウンドサウンドシステムなどを含む多数のオプションが設定されている。

 なお、日本仕様の911 ターボ、911 ターボ カブリオレには、サラウンドビュー付パークアシスト、コンフォートアクセス、電動格納ドアミラー、ヒートシーター(フロント)といった他マーケットではオプションとなる装備を標準で搭載している。

モダンな印象の内装