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ポルシェ、新型「911」日本初公開。8世代目は全モデルにワイドボディ採用

4モデルを7月5日より発売

2019年7月5日 発売

911 カレラ S:1666万円

911 カレラ 4S:1772万円

911 カレラ S カブリオレ:1891万円

911 カレラ 4S カブリオレ:1997万円

日本初公開の新型「911」

 ポルシェ ジャパンは5月28日、8世代目に進化した新型「911」を日本初公開した。発売日は7月5日で、価格は「911 カレラ S」が1666万円、「911 カレラ 4S」が1772万円、「911 カレラ S カブリオレ」が1891万円、「911 カレラ 4S カブリオレ」が1997万円。

ワイドボディを全モデルに採用

911 カレラ S

 新型911では、従来一部モデルに採用していたワイドボディを全モデルに採用。後輪のトレッド(左右輪の間隔)を拡大して安定性を高めるとともに、前輪のトレッドも全モデルで拡大。加えて、リアホイールも大径化された。

 これにより、4輪が路面を捉える能力を向上させ、道路や天候に左右されにくい安定したロードホールディングを実現。市街地、高速道路、ワインディングロード、サーキットまで、どんな道でも安心かつ快適にスポーツカーの走りが楽しめるのが最大の特徴という。

911 カレラ S

 最高出力450PS/6500rpm、最大トルク530Nm/2300-5000rpmを発生する水平対向6気筒 3.0リッターターボエンジンは、ターボチャージャーを大型化して過給圧を高めたほか、吸排気系の効率を高めるなど最適化して、従来型から30PS/30Nmそれぞれ向上させた。トランスミッションは、新エンジンの出力特性に最適化した8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を初採用している。

 ボディにはアルミなどを多用して軽量化を図り、サイズ拡大に伴う重量増を相殺。ボディ単体重量を先代より12kg軽い240kgとする一方で、ボディの曲げ剛性とねじれ剛性をそれぞれ5%向上させた。さらにリアスポイラーをはじめとする空力パーツを電子制御式とし、走行安定性と燃費のバランスを最適化した。

911 カレラ S

新開発の「ウェットモード」を標準装備

 安全装備では、世界初となる新開発の「ウェットモード」を標準装備。この機能は路面の水を検知して、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる機能。そのほかにも、衝突被害軽減ブレーキや自動再発進機能付きアダプティブクルーズコントロールなどの先進安全運転支援システムを用意。さらにレーンキープアシストも設定することで長距離ドライブに伴う疲労を軽減するという。

1970年代の911をモチーフにしたダッシュボード

911 カレラ S

 デザインでは、インテリアに1970年代の911をモチーフとした水平基調でよりワイドな印象が強まったダッシュボードを採用。中央には10.9インチの大型モニターを据えたほか、メーターパネルもセンターのタコメーター以外はデジタル化することで、ドライバー中心の思想を守りつつ先進性を採り入れた。

911 カレラ S

 コネクテッド機能の「Porsche Connect」では、スマートフォンを通じてドアの施錠状態や駐車位置を確認できるほか、カーナビゲーションシステム、エアコン、オーディオなどを音声で操作できるボイスコントロールも採用。また、万一の事故や故障の際にワンタッチでポルシェ アシスタンスに接続できる機能も搭載した。

911 カレラ S