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ポルシェ、第8世代の新型「911」(992型)世界初公開

カレラSの水平対向6気筒ターボは450PSに。路面の水を検知する「ウェットモード」新搭載

2018年11月28日(現地時間)発表

新型「911」(992型)

 独ポルシェAGは11月28日(現地時間)、米国 ロサンゼルスで開催される「LAオートショー 2018(LOS ANGELES AUTO SHOW)」の前夜祭で、第8世代となる新型「911」(992型)を世界初公開した。日本仕様の価格、販売開始時期などについては決定次第アナウンスされるとのこと。

 新型911のエクステリアでは、よりワイドなホイールアーチをはじめフロント20インチ、リア21インチのホイールを採用。フロントボディは従来から45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルの採用によってテーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせるデザインに仕上げた。

 また、初代911を彷彿とさせる新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインを採用したほか、リアまわりではワイドな可変式リアスポイラーとエレガントなシームレスのライトバーを備えた。フロントセクションとリアセクションを除くボディはアルミニウム製という。

フロントボディは従来から45mmワイドになった

 インテリアも刷新され、1970年代の911モデルを想起させる直線的なラインを特徴としたダッシュボード、ポルシェ特有の中央のレブカウンターの横に位置する2つのフレームレスの薄型自由形状ディスプレイなどを採用。標準装備のPCM(ポルシェコミュニケーションマネージメント)システムのタッチスクリーンは10.9インチとした。

インテリアでは直線的なラインを特徴とするダッシュボードを採用

 パワートレーンについては、「911 カレラS」「911 カレラ4S」が搭載する水平対向6気筒ターボエンジンが従来モデルを22kW(30PS)上まわる最高出力331kW(450PS)を発生。これにより0-100km/h加速は4秒を切り、後輪駆動モデルの911 カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒とし、それぞれ先代モデルを0.4秒上まわることに成功。オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなるという。最高速は911 カレラSが308km/h、911 カレラ4Sが306km/h。

 そのほか新型911では新開発のウェットモードを標準装備。これは路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせるというもので、ドライバーはスイッチを押すか、ステアリングのモードスイッチ(スポーツクロノパッケージ仕様)を使って安全性を重視する設定に切り替えることができる。同様に標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。

 オプションとしては熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」が用意されるほか、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能を含む「アダプティブクルーズコントロール」も設定する。

新型911 カレラ 4Sのイメージビデオ(1分25秒)