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マセラティ、新型「ギブリ ハイブリッド」世界初公開。2.0リッター直4ターボのマイルドハイブリッド搭載

マセラティ初のEVは次世代「グラントゥーリズモ」「グランカブリオ」として2021年発表予定

2020年7月16日(現地時間) 発表

 マセラティは7月16日(現地時間)、マセラティ史上初のハイブリッドモデル「ギブリ ハイブリッド」を世界初公開した。

 公開されたギブリ ハイブリッドは、最高出力330PS/5750rpm、最大トルク450Nm/4000rpmを発生する直列4気筒 2.0リッター eBooster+48V BSG マイルドハイブリッドエンジンを搭載。パフォーマンスでは、0-100km/h加速5.7秒、最高速255km/hを実現する。

 新たなパワートレーンは、モデナにあるマセラティ・イノベーション・ラボのエンジニアによる研究開発の成果とし、直列4気筒 2.0リッターターボの内燃機関と48Vのオルタネーター、eブースター、バッテリーを組み合わせたもので、バッテリーを車両後方に搭載することにより理想的な重量配分を実現。従来のディーゼルモデルに比べて、約80kgの軽量化を達成したという。

新デザインを採用したエクステリア

 ギブリ ハイブリッドのボディサイズは4971×1945×1461mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2998mm。エクステリアとインテリアのデザインは一新され、新デザインのフロントグリルには、音叉をモチーフとするダブルブレード・スポークを採用。リアのテールランプは、ジョルジェット・ジウジアーロによる名車3200GTとアルフィエーリにインスパイアされた、ブーメラン・シェイプに仕上げた。

 同日開催されたデジタルワールドプレミアイベントには、マセラティの製品企画責任者 Francesco Tonon氏が登壇、試行錯誤の結果により最高のハイブリッドが誕生したことや、マセラティのエンジン・サウンドも健在であることを強調。ヨーロッパと中国で10月末からデリバリー開始となり、そのほかの国でも順次導入されることをアナウンスした。

マセラティの製品企画責任者 Francesco Tonon氏

 新型ギブリ ハイブリッドは今後のマセラティの電動化計画の第一歩となるモデルとの位置付けで、マセラティ初の100%EV(電気自動車)は、次世代「グラントゥーリズモ」「グランカブリオ」として2021年に発表予定であると予告された。

e-Mobility&Connectivity担当のTheo Jansen氏
カラーとトリムの責任者 Rossella Guasco氏