ニュース
横浜ゴム、トラック用ウルトラワイドベースタイヤのスタッドレス「903W」を2020年秋発売
シングルタイヤ化によって1軸当たり約111kgの軽量化を実現
2020年8月4日 09:10
- 2020年7月31日 発表
- オープンプライス
横浜ゴムは7月31日、トラックの後輪に使用するウルトラワイドベースタイヤとして、新たにスタッドレスタイヤ「903W（キューマルサン・ダブリュー）」を発表した。発売は2020年秋で発売サイズは455/55R22.5 166Lの1サイズ。価格はオープンプライス。
ウルトラワイドベースタイヤとは、通常2本1組（複輪）で装着されるトラックやバスの後輪を単輪（1本）に置き換えることができる超偏平シングルタイヤ。単輪にすることで、タイヤ組み換え・日常点検などの省メンテナンス化や軽量化が可能となる。903Wの場合だと、1軸当たり約111kgの軽量化ができることから、後輪2軸の大型トラックでは、積載量を約222kg増加させることができるという。
903Wはタイヤの回転方向と平行にスチールコードを配置したベルト層を有する独自開発のベルト構造「SpiraLoop（スパイラループ）」を採用。これにより、同社従来のベルト構造でウルトラワイドベース化を行なった場合に弱点となるショルダー部の成長とベルト部の歪みを抑制させ、優れた耐偏摩耗性と耐久性を確保することができ、タイヤの長寿命化に貢献する。
トレッドパターンは、氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW」をベースに、ブロックエッジ量を増加させる「小ピッチワイドグルーブ」やブロック剛性を維持し接地面積を確保する「6列トラクションZブロック」を採用。これらをウルトラワイドベースタイヤ用に最適に配列することで、優れたスタッドレス性能を実現するとしている。
