横浜ゴム、パイクスピークでADVANタイヤ装着車が総合優勝

総合優勝を獲得したClint Vahsholtz選手の「2013 Ford Open」

　横浜ゴムは9月3日、ADVANレーシングタイヤ装着車両が「第98回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」にて総合優勝したことを発表した。同競技は8月30日に米国・コロラド州で開催されたもの。

　総合優勝したのはオープンホイール部門に出場したクリント・ヴァーショルツ選手が駆る「2013 Ford Open」で、タイヤは「ADVAN A005」を装着し、9分35秒490を記録し同部門のコースレコードも更新。

　ヴァーショルツ選手は、29回目の出場で初の総合優勝を獲得。ADVAN A005については「ADVAN A005は刻々と変化する山のコンディションの中で、攻めのレースを展開する自信を与えてくれた。2021年に2連覇を目指すときもヨコハマタイヤを履くだろう」とコメント。

　ADVANレーシングタイヤ装着車はそのほかにも、アンリミテッド部門で2位、オープンホイール部門で3位、パイクスピークオープン部門で3位を獲得している。また「ポルシェ ケイマン GT4 クラブスポーツ」で競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by YOKOHAMA」にストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」をワンメイク供給し、レース全体の振興に貢献した。

　パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは1916年から開催されている伝統あるヒルクライムレースで、別名「雲へ向かうレース」と呼ばれ、標高2862mのスタート地点から標高4300mにあるゴールまでの約20kmのコースにて競われる。これまでヨコハマタイヤ装着車はEV（電気自動車）でも参戦し、2010年から3年連続でEVの最高タイムを記録しクラス優勝を果たしている。

　横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン2020（GD2020）」の技術戦略において、モータースポーツ活動を重要な先行技術開発の場と位置付け、フォーミュラやツーリングカーからラリーやオフロード、カートまで国内外の多岐にわたるレースに参戦している。