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マセラティ、「クアトロポルテ」「ギブリ」にフェラーリ製V8エンジン搭載の高性能モデル「トロフェオ」

2020年8月10日(現地時間) 発表

3モデルがそろったマセラティのトロフェオ コレクション

 マセラティは8月10日(現地時間)、「クアトロポルテ」と「ギブリ」にフェラーリ製V8エンジンを搭載した高性能モデル「トロフェオ」を設定すると発表した。これによりトロフェオ コレクションは、2018年より発売されている最も過激でパワフルなSUV「レヴァンテ トロフェオ」と合わせた3モデルのラインアップとなる。

 クアトロポルテ トロフェオとギブリ トロフェオには、マラネッロのフェラーリ工場でマセラティ専用に製造された3.8リッター V8ツインターボエンジンを搭載する。これはレヴァンテ トロフェオに搭載されたエンジンと共通だが、FRのセダンにおいてもパフォーマンスが発揮できるよう改良されており、最高出力は580PS/6750rpm、最大トルク730Nm/2250-5250rpm、最高速は326km/hとレヴァンテ トロフェオの302km/hを上回り、マセラティ試乗最速のセダンとなる。

フェラーリのエンジンを積んだマセラティ「トロフェオ コレクション」(40秒)
クアトロポルテ トロフェオ
レヴァンテ トロフェオ
ギブリ トロフェオ
フェラーリ製のエンジン、クアトロポルテ トロフェオとギブリ トロフェオの最高出力は580PS/6750rpm、最大トルク730Nm/2250-5250rpm

 レヴァンテ トロフェオと同様、統合車両制御(IVC)システムが搭載され、ドライビングダイナミクスの強化、アクティブセーフティの向上、さらにスリリングなパフォーマンスを保証するための特別なセットアップが施され、よりスポーティなドライビングスタイルを実現するコルサボタンを追加。また、ローンチ・コントロール機能を有し、息を呑むようなパフォーマンスと本格的なドライビング・エクスペリエンスを実現するとしている。

 ボディカラーは、メイド・イン・イタリアというアイデンティティを強調するべく、ローンチ・エクステリア・カラーとしてはイタリア国旗のトリコロールを採用。レヴァンテのホワイトに続いて、クアトロポルテにはグリーン、ギブリにはレッドを採用。加えてつや消しクロームと光沢のあるレッドのトリムが与えられる。

ローンチカラーとして3色のトリコロールカラーが設定される

 さらにブラックピアノ仕上げのデュアルバーのフロントグリル、カーボンファイバー仕上げのフロントエアダクトトリムとリアエクストラクターを採用するなど、よりアグレッシヴな印象を与える。リアデザインはライト形状を刷新して、3200GTやアルフィエーリのコンセプトカーにインスパイアされたブーメランのような意匠を採用。ギブリ トロフェオにおいては、ボンネット形状も刷新、冷却性を高める2つのアグレッシブなエアダクトを備える。また、トロフェオコレクションに共通する特徴として、サイドエアベントフレームとCピラーのサエッタロゴに施されたレッドのディテールが施される。

ブラックピアノ仕上げのデュアルバーのフロントグリル

 また、足下は、両モデルともに21インチのオリオーネホイールを装着。レヴァンテ トロフェオには22インチのオリオーネホイールが用意されている。

 コクピットでは、イグニッションONで専用のインターフェースが表示される新しいオンボードパネルを採用。ヘッドレストにはトロフェオの文字が刺繍され、内装には最高級レザーである、フルグレインのピエノ・フィオーレ・ナチュラルレザーを採用した。

 ADASシステムには新機能が追加され、アクティブ・ドライビング・アシストにより、市街地や一般の高速道路でも運転支援機能が作動可能。また、MIA(マセラティ インテリジェント アシスタント)にも新技術を導入。解像度がアップしたマルチメディアスクリーンは、ギブリ トロフェオ、クアトロポルテ トロフェオともに10.1インチ(レヴァンテ トロフェオは8.4インチ)のディスプレイを採用した。さらに、マセラティ コネクト プログラムにより、トロフェオ コレクションは常にインターネット接続され、さまざまなサービスを提供可能とする。

スペック