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SUPER GT第3戦 鈴鹿、予選は64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組)がポール

GT300は、31号車 PRIUS PHV apr GT

2020年8月22日~23日 開催

SUPER GT第3戦 鈴鹿のポールポジションは64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組、DL)

 SUPER GT 第3戦「2020 AUTOBACS SUPER GT Round3 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」(以下、第3戦鈴鹿)が、8月22日~23日の2日間にわたって、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)において無観客レースとして開催されている。22日の午後には予選が行なわれ、日曜日の決勝レースのスターティンググリッドが決定した。

 GT500のポールポジションはダンロップタイヤが路面温度などにドンピシャはまった64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組、DL)。2位は23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、BS)、3位は38号車 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)。

 GT300のポールポジションはチームとしては5年ぶりとなる31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組、BS)。現行車両になってからは初めてのポールポジションだ。予選2位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)で、予選3位はトップタイムをマークしたが、その周のコース外走行でベストタイムを削除された56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)。

GT300クラス 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組、BS)がポールポジション

GT300のポールポジションは31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組、BS)

 今シーズンのGT300は、前戦までの結果でA、Bの2つのグループに分けられて予選1回目(Q1)が行なわれている。その予選Aグループでは、8位までが予選2回目(Q2)へ進める仕組みだが、その8位争いは熾烈で、前戦3位でランキング5位の55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)と前戦2位でランキング4位の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)がわずか0.067秒差というわずかな差で8位を争っており、最終ラップには途中セクターまでは61号車が上回っていたのだが、最終セクターで逆に遅れてしまいわずかな差でQ2への進出を逃してしまった。トップタイムをマークしたのは31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組、BS)で、ポイントリーダーで75kgのウェイトハンデを搭載した52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組、BS)が5位でQ2へ進んだのも大きな驚きだった。

 グループBのトップタイムをマークしたのは11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組、DL)。2位は244号車 たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞組、YH)。3位は360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作組、YH)。カットライン上では8位にランキング7位のLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組、BS)がいたのだが、最終ラップにADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組、BS)が最後の最後でタイムアップして7位にあがり、65号車のQ1での敗退が決まってしまった。しかし、3位に入った360号車がコース外走行を取られてベストラップを削除され、65号車は繰り上がって8位になり、Q2に進むことになった。

  Q2でトップタイムをマークしたのは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)。だが、そのポールタイムをマークしたラップのスプーンの出口でコース外走行をしてしまい、そのタイムが抹消。それにより2番目のタイムで予選3位となった。これによりポールに繰り上がったのは31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組、BS)。同チームがポールを獲得するのは実に5年ぶり。2位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)。

 ポイントリーダーでウェイトハンデ75kgの52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTは予選5位。これで明日のレースポイントを獲得するに非常に優位なポジションからスタートできる。シリーズ2位の2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組、YHは11位、シリーズ3位の11号車は予選7位となっている。

予選2位は、55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)
予選3位はは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)
GT300 予選結果
順位カーナンバーマシンドライバーQ1Q2タイヤWH
131TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨宏紀/中山友貴1'58.6211'58.189BS
255ARTA NSX GT3高木真一/大湯都史樹1'59.7351'58.430BS45
356リアライズ 日産自動車大学校 GT-R藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ1'59.2381'58.826YH42
4244たかのこの湯 RC F GT3久保凜太郎/三宅淳詞1'58.9591'58.889YH
552埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田広樹/川合孝汰1'59.4371'58.892BS75
610TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R星野一樹/石川京侍1'59.6271'58.958YH21
711GAINER TANAX GT-R平中克幸/安田裕信1'58.9111'59.087DL45
821Hitotsuyama Audi R8 LMS川端伸太朗/近藤翼1'59.3601'59.123YH9
918UPGARAGE NSX GT3小林崇志/松浦孝亮1'59.1751'59.146YH
1065LEON PYRAMID AMG蒲生尚弥/菅波冬悟1'59.4741'59.251BS42
112シンティアム・アップル・ロータス加藤寛規/柳田真孝1'59.4061'59.511YH60
1296K-tunes RC F GT3新田守男/阪口晴南1'59.0931'59.605DL
136ADVICS muta MC86阪口良平/小高一斗1'59.3631'59.935BS9
1434Modulo KENWOOD NSX GT3道上龍/ジェイク・パーソンズ1'59.0522'00.111YH21
157Studie BMW M6荒聖治/山口智英1'59.4482'00.535YH
1630TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井宏明/織戸学1'59.0882'00.686YH
1761SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝1'59.802DL45
185マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号坂口夏月/平木湧也1'59.509YH33
194グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也2'00.246YH6
2035arto RC F GT3佐々木雅弘/堤優威1'59.545YH
2160SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本大樹/河野駿佑2'01.435MI
229PACIFIC NAC D'station Vantage GT3藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ1'59.657MI3
2333エヴァRT初号機 X Works R8ショウン・トン/木村武史2'02.009YH
24360RUNUP RIVAUX GT-R青木孝行/柴田優作2'00.035YH
2548植毛ケーズフロンティア GT-R田中優暉/飯田太陽2'02.414YH
2688JLOC ランボルギーニ GT3小暮卓史/元嶋佑弥2'00.280YH
2722アールキューズ AMG GT3和田久/城内政樹2'03.135YH
2850ARNAGE AMG GT3加納政樹/山下亮生2'01.490YH
2925HOPPY Porsche松井孝允/佐藤公哉2'14.217YH
3087T-DASH ランボルギーニ GT3高橋翼/山田真之亮2'01.730YH

GT500クラス、64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組、DL)がポールポジション

GT500クラスのポールポジションを獲得した64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)。Q2のアタックは伊沢選手、自身のアタックでポールを獲得するのは初めてという

 GT500の予選1回目(Q1)は、最初の数分静かに始まった、残り8分を切った辺りから各車続々とコースインしタイムを出し始めた。

 Q1でトップタイムをマークしたのは64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組、DL)。今回の64号車は、午前中に行なわれた公式練習でもトップタイムをマークするなど、ダンロップが持ち込んだタイヤがコースにマッチしているようだ。また、ドライブした大津選手は今シーズンからGT500にステップアップしたルーキーで、トップタイムを記録したのは初めてとなる。NSX-GT勢は他にも、4位に17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)、6位に16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京組、BS)、8位に100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)と4台がQ2へ進んだ。

 2位になったのは23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、BS)で、今回のレースではシーズン中2回の交換が認められているエンジン交換を早くも3戦で行ない、フレッシュエンジンを投入してのチャレンジとなる。それによりQ1で2位というタイムをマークしてその効果が出た形だ。ただ、日産勢でQ2に進んだのは23号車だけだ。
 トヨタ勢の最上位は38号車 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)で、5位に19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋組、YH)、7位に14号車 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔組、BS)。

 Q2でも64号車 Modulo NSX-GTの驚速は続いた。その時点ではすべてのセクターでベストタイムをマークして、そのままポールポジションを獲得した。伊沢選手は同チームに移籍して以来初めて、大津選手はGT500、GT300含めてSUPER GTでキャリア初めてのポールポジションを獲得した。

 予選2位は23号車 MOTUL AUTECH GT-R、3位は38号車 ZENT GR Supra、4位は14号車 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔組、BS)、5位は16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、6位は19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋組、YH)、7位は17号車 KEIHIN NSX-GT、8位は100号車 RAYBRIG NSX-GTとなった。

フロントローからスタートする予選2位の23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、BS)
予選3位、トヨタ勢最上位 38号車 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)
GT500 予選結果
順位カーナンバーマシンドライバーQ1Q2タイヤWH
164Modulo NSX-GT伊沢拓也/大津弘樹1'46.1601'46.239DL
223MOTUL AUTECH GT-R松田次生/ロニー・クインタレッリ1'46.5001'46.699MI4
338ZENT GR Supra立川祐路/石浦宏明1'46.6311'46.769BS24
414WAKO'S 4CR GR Supra大嶋和也/坪井翔1'47.3831'46.899BS44
516Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/笹原右京1'46.9921'47.147YH2
619WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資/宮田莉朋1'46.9311'47.417YH4
717KEIHIN NSX-GT塚越広大/ベルトラン・バゲット1'46.7641'47.612BS40
8100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/牧野任祐1'47.4881'48.122BS22
939DENSO KOBELCO SARD GR Supraヘイキ・コバライネン/中山雄一1'47.577BS22
103CRAFTSPORTS MOTUL GT-R平手晃平/千代勝正1'47.631MI14
1137KeePer TOM'S GR Supra平川亮/ニック・キャシディ1'47.648BS58
1236au TOM'S GR Supra関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ1'47.768BS60
1324リアライズコーポレーション ADVAN GT-R高星明誠/ヤン・マーデンボロー1'48.052YH2
148ARTA NSX-GT野尻智紀/福住仁嶺1'48.106BS8
1512カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹/平峰一貴1'48.668BS