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SUPER GT第2戦 富士、ホンダ NSX-GTがFRとして初優勝 17号車 KEIHIN NSX-GTがGRスープラ勢を振り切る
GT300はMCロータスが初優勝
2020年8月9日 16:00
- 2020年8月8日~9日 開催
SUPER GT 第2戦 富士が、8月8日~9日の2日間にわたって富士スピードウェイで開催された。GT500の優勝は、予選2位からスタートした17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)。ピット作業後にトップに立っていた8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)がスピンし周回遅れになってからは独走状態で優勝した。2位は36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組、BS)で2戦連続2位となった。3位は14号車 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔組、BS)。
GT300は2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組、YH)でマザーシャシーベースのロータス(LOTUS EVORA MC)として初優勝した。チームとしては2010年以来の優勝となる。2位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)、3位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)。
GT500は、ポールからスタートした8号車 ARTA NSX-GTと17号車 KEIHIN NSX-GTのNSX-GTがレースをリード
GT500の序盤は静かに始まった。1コーナーにはほぼ予選順で入っていき、特に大きな変動なくレースはスタートした。レースをリードしたのは、2台のホンダ NSX-GT。ポールポジションを獲得した8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)、予選2位となった17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)が徐々に後続を引き離していく展開になった。
3位には、予選3位の39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/阪口晴南組、BS)をスタートでかわした12号車 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴組、BS)がつけた。前回1-2-3-4-5を占めたGRスープラ勢だが、ポイントにより重量が増えている今回はさすがに苦しそうで、ホンダ2台が1分30秒台で走っていたのに対して、GRスープラ勢は1分31秒台となっており、3位にいる12号車 カルソニック IMPUL GT-Rを含めてじりじりと引き離されていった。
2台のホンダ NSX-GTによる争いに決着がついたのは16周目、ベルトラン・バゲット選手がドライブする17号車 KEIHIN NSX-GTが、トップをいく8号車 ARTA NSX-GTをオーバーテイクしてトップに立った。その後、17号車は徐々に8号車に対して差をつけていき、8号車は徐々に離される展開になった。
27周目前後からGT500でもピットストップが各チームで始まり、まずは下位チームからタイヤ交換が始まった。トップの17号車 KEIHIN NSX-GTが入ったのは31周目。同時に3位を走っていた36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組、BS)と4位を走っていた12号車 カルソニック IMPUL GT-Rも入る。代わってトップに立った8号車 ARTA NSX-GTはそのままステイアウトし、周回数を伸ばす作戦に。
その8号車 ARTA NSX-GTが入ったのは36周目、ほかのクルマよりも遅く入ることで、レース終盤のタイヤの痛みが小さく、17号車 KEIHIN NSX-GTとの争いで有利になる可能性がある。さらに、ピット作業を17号車に比べて短くしたことで、コースに戻ると8号車 ARTA NSX-GTが17号車 KEIHIN NSX-GTの前に出ることに成功した。
ところが、8号車はスピードが乗らず、見る見る17号車が追いついて行く。コカ・コーラコーナーの立ち上がりまではなんとか抑えたものの、ダンロップからの立ち上がりにおいてトラクションをかけたところで8号車はリアが滑り出してスピン、そのまま車両は亀の子状態になってしまい、立ち往生してしまったのだ。FROに救出されたものの、周回遅れになってしまい、レースからは完全に脱落してしまった。
8号車が後退してからは17号車 KEIHIN NSX-GTが独走、36号車 au TOM'S GR Supraが殊勲の2戦連続2位
これで再びトップに立ったのは17号車 KEIHIN NSX-GT。2位となった36号車 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組、BS)に対して20秒差をつけており、特に大きなミスやセーフティカーでも出ない限りは逆転するのは難しそうな差になっている。
しかし3位以下は大混戦。3位の12号車 カルソニック IMPUL GT-Rを先頭に、4位 14号車 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔組、BS)、5位 37号車 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)、6位 39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/阪口晴南組、BS)、7位 100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)まで5秒という僅差に5台が入って激しいレースが展開された。43周目には14号車 WAKO'S 4CR GR Supraと37号車 KeePer TOM'S GR Supraが同じコーナーで12号車 カルソニック IMPUL GT-Rが3位、4位に上がった。
56周目、それまで前を抜きあぐねていた7位 100号車 RAYBRIG NSX-GTが1コーナーのブレーキングで前を走る39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/阪口晴南組、BS)を抜き6位に上がる。次に100号車のターゲットになったのは、4位を走る37号車 KeePer TOM'S GR Supraと0.5秒差で5位を走る12号車 カルソニック IMPUL GT-Rの2台においつく。しかし、追いつきはするものの、追い越すまでは至らず、結局レースはそのままゴールを迎えることになった(レース後、12号車は「危険なドライブ行為」で協議結果に40秒加算。12号車は11位に)。
優勝は17号車 KEIHIN NSX-GTで、NSX-GTはFRになった新型車両に切り替わってから初優勝。2位は2戦連続の2位となる36号車 au TOM'S GR Supra。3位は14号車 WAKO'S 4CR GR Supra、4位は前戦優勝した37号車 KeePer TOM'S GR Supra、5位は100号車 RAYBRIG NSX-GTとなった。
第2戦 富士 GT500クラス決勝結果
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | 周回数 | Diff.(km/h) | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大/ベルトラン・バゲット | 66 | 1時間41分37秒698 | BS | - |
2 | 36 | au TOM'S GR Supra | 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ | 66 | 15秒762 | BS | 30 |
3 | 14 | WAKO'S 4CR GR Supra | 大嶋和也/坪井翔 | 66 | 33秒686 | BS | 22 |
4 | 37 | KeePer TOM'S GR Supra | 平川亮/ニック・キャシディ | 66 | 36秒679 | BS | 42 |
5 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴/牧野任祐 | 66 | 40秒659 | BS | 10 |
6 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 中山雄一/阪口晴南 | 66 | 45秒449 | BS | 12 |
7 | 38 | ZENT GR Supra | 立川祐路/石浦宏明 | 66 | 47秒405 | BS | 16 |
8 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 平手晃平/千代勝正 | 66 | 47秒637 | MI | 8 |
9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | 66 | 58秒77 | MI | - |
10 | 16 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀/笹原右京 | 66 | 1分00秒071 | YH | - |
11 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木大樹/平峰一貴 | 66 | 1分25秒078 | BS | - |
12 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN GT-R | 高星明誠/ヤン・マーデンボロー | 65 | 1 Lap | YH | 2 |
13 | 64 | Modulo NSX-GT | 伊沢拓也/大津弘樹 | 65 | 1 Lap | DL | - |
14 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/福住仁嶺 | 63 | 3 Laps | BS | 6 |
15 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本雄資/宮田莉朋 | 46 | 20 Laps | YH | 4 |
ポイントランキング(第2戦富士終了時点)
順位 | カーナンバー | ドライバー | 第1戦 | 第2戦 | 合計 | 次戦ウェイトハンデ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | 関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ | 15 | 15 | 30 | 60 |
2 | 37 | 平川亮/ニック・キャシディ | 21 | 8 | 29 | 58 |
3 | 14 | 大嶋和也/坪井翔 | 11 | 11 | 22 | 44 |
4 | 17 | 塚越広大/ベルトラン・バゲット | - | 20 | 20 | 40 |
5 | 38 | 立川祐路/石浦宏明 | 8 | 4 | 12 | 24 |
6 | 39 | 中山雄一/山下健太 | 6 | 5 | 11 | 22 |
7 | 100 | 山本尚貴/牧野任祐 | 5 | 6 | 11 | 22 |
8 | 3 | 平手晃平/千代勝正 | 4 | 3 | 7 | 14 |
9 | 8 | 野尻智紀/福住仁嶺 | 3 | 1 | 4 | 8 |
10 | 19 | 国本雄資/宮田莉朋 | 2 | - | 2 | 4 |
11 | 23 | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | - | 2 | 2 | 4 |
12 | 24 | 高星明誠/ヤン・マーデンボロー | 1 | - | 1 | 2 |
13 | 16 | 武藤英紀/笹原右京 | - | 1 | 1 | 2 |
GT300は2号車 シンティアム・アップル・ロータスがLOTUS EVORA MCに車両変更してから初優勝
GT300のレースもGT500と同様に静かなスタートになった。いずれも予選順位どおりに1コーナーを通過するが、すぐに2番手に上がってきたのが、予選4位からスタートした61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)だ。61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTは予選3位からスタートした2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組、YH)を引き連れ、ポールからスタートしたトップの6号車 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組、BS)を追い回す。10周目に61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTと2号車 シンティアム・アップル・ロータスは、トップの6号車 ADVICS muta MC86を抜きトップと2位に上がった。
レースが動き出したのは22周目前後で、ここからGT300のピットインが始まった。先陣を切ったのは65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組、BS)。今回のGT300は特別ルールで4輪交換が義務づけられており、2輪交換やタイヤ無交換という最近のGT300では当たり前になっていた作戦が利用できない状況になっている。このため、早めに入るのは、セーフティカーが出たときに備える意味もあるものと考えることができる。その後トップを走っていた61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、そしてレース折り返しの34周目に2位を走っていた2号車 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組、YH)がピットインすると、上位陣はほぼピットストップを終えたことになる。
全車ピット作業が終わってみると、トップに立っていたのは2号車 シンティアム・アップル・ロータス、2位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、3位は65号車 LEON PYRAMID AMG、4位は55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組、BS)ととなっていた。トップと2位の争いは39周目で4.5秒と僅差で、3位と4位の差も1秒程度と僅差。42周目には55号車 ARTA NSX GT3が65号車 LEON PYRAMID AMGを抜き3位に上がった。
結局上位はそのままの順位でゴールし、優勝は2号車 シンティアム・アップル・ロータスで、チームは2010年以来久々の優勝となった。車両をマザーシャシーベースのロータス(LOTUS EVORA MC)に切り替えてからは初優勝。2位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、3位は55号車 ARTA NSX GT3、4位は65号車 LEON PYRAMID AMG、5位は56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ組、YH)、6位は前戦の覇者である52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組、BS)が入り、さらにポイントを積み上げた。
第2戦 富士 GT300クラス決勝結果
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | 周回数 | Diff.(km/h) | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | シンティアム・アップル・ロータス | 加藤寛規/柳田真孝 | 61 | 1時間42分56秒201 | YH | - |
2 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口卓人/山内英輝 | 61 | 1秒585 | DL | - |
3 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木真一/大湯都史樹 | 61 | 14秒454 | BS | 12 |
4 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生尚弥/菅波冬悟 | 61 | 15秒729 | BS | 18 |
5 | 56 | リアライズ 日産自動車大学校 GT-R | 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ | 60 | 1 Lap | YH | 24 |
6 | 52 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 吉田広樹/川合孝汰 | 60 | 1 Lap | BS | 60 |
7 | 34 | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 道上龍/ジェイク・パーソンズ | 60 | 1 Lap | YH | 9 |
8 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 川端伸太朗/近藤翼 | 60 | 1 Lap | YH | - |
9 | 6 | ADVICS muta MC86 | 阪口良平/小高一斗 | 60 | 1 Lap | BS | - |
10 | 10 | TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R | 星野一樹/石川京侍 | 60 | 1 Lap | YH | 18 |
11 | 5 | マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号 | 坂口夏月/平木湧也 | 60 | 1 Lap | YH | 33 |
12 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木孝行/柴田優作 | 60 | 1 Lap | YH | - |
13 | 244 | たかのこの湯 RC F GT3 | 久保凜太郎/三宅淳詞 | 60 | 1 Lap | YH | - |
14 | 31 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 嵯峨宏紀/中山友貴 | 60 | 1 Lap | BS | - |
15 | 88 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 小暮卓史/元嶋佑弥 | 60 | 1 Lap | YH | - |
16 | 60 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 吉本大樹/河野駿佑 | 60 | 1 Lap | MI | - |
17 | 30 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 永井宏明/織戸学 | 60 | 1 Lap | YH | - |
18 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林崇志/松浦孝亮 | 60 | 1 Lap | YH | - |
19 | 9 | PACIFIC NAC D'station Vantage GT3 | 藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ | 60 | 1 Lap | MI | 3 |
20 | 25 | HOPPY Porsche | 松井孝允/佐藤公哉 | 60 | 1 Lap | YH | - |
21 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 平中克幸/安田裕信 | 59 | 2 Laps | DL | 45 |
22 | 7 | Studie BMW M6 | 荒聖治/山口智英 | 59 | 2 Laps | YH | - |
23 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田守男/脇阪薫一 | 59 | 2 Laps | DL | - |
24 | 50 | ARNAGE AMG GT3 | 加納政樹/山下亮生 | 59 | 2 Laps | YH | - |
25 | 87 | T-DASH ランボルギーニ GT3 | 高橋翼/山田真之亮 | 59 | 2 Laps | YH | - |
26 | 48 | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 田中優暉/飯田太陽 | 59 | 2 Laps | YH | - |
27 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口信輝/片岡龍也 | 59 | 2 Laps | YH | 6 |
28 | 22 | アールキューズ AMG GT3 | 和田久/城内政樹 | 49 | 12 Laps | YH | - |
R | 35 | arto RC F GT3 | 佐々木雅弘/堤優威 | 35 | 26 Laps | YH | - |
R | 33 | エヴァRT初号機 X Works R8 | ショウン・トン/松村浩之 | 28 | 33 Laps | YH | - |
ポイントランキング(第2戦 富士終了時点)
順位 | カーナンバー | ドライバー | 第1戦 | 第2戦 | 合計 | 次戦ウェイトハンデ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 52 | 吉田広樹/川合孝汰 | 20 | 5 | 25 | 75 |
2 | 2 | 加藤寛規/柳田真孝 | - | 20 | 20 | 60 |
3 | 11 | 平中克幸/安田裕信 | 15 | - | 15 | 45 |
4 | 55 | 高木真一/大湯都史樹 | 4 | 11 | 15 | 45 |
5 | 61 | 井口卓人/山内英輝 | - | 15 | 15 | 45 |
6 | 56 | 藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 8 | 6 | 14 | 42 |
7 | 65 | 蒲生尚弥/菅波冬悟 | 6 | 8 | 14 | 42 |
8 | 5 | 坂口夏月/平木湧也 | 11 | - | 11 | 33 |
9 | 10 | 星野一樹/石川京侍 | 6 | 1 | 7 | 21 |
10 | 34 | 道上龍/ジェイク・パーソンズ | 3 | 4 | 7 | 21 |
11 | 21 | 川端伸太朗/近藤翼 | - | 3 | 3 | 9 |
12 | 6 | 阪口良平/小高一斗 | - | 3 | 3 | 9 |
13 | 4 | 谷口信輝/片岡龍也 | 2 | - | 2 | 6 |
14 | 9 | 藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ | 1 | - | 1 | 3 |
優勝記者会見
ベルトラン・バゲット選手
非常に嬉しい。しかし、簡単なレースではなくタフなレースだった。予選では優勝を狙える良い位置だったが、最初のラップで前に出ることはできなかったが、8号車がトラフィックに引っかかったのを利用して抜くことができた。タイヤは非常に安定しており、今日の高温の状況ではよく動作した。
塚越広大選手
今日は本当にバゲット選手がよくて、ギャップを築いてくれて帰って来た。自分のスティントは前半がうまくいかずコントロールには苦労したが、後半はペースを取り返した。17号車は、ドライバーの自分も含めていろいろあったので、ゴールするまでは油断できず集中して最後まで走った。チェッカーを受けても本当にゴールしたの?と確認したほどだ。
(スティントの前半を苦労していた理由を聞かれ)単独で走っているときは良いのだが、GT300などが登場すると、抜くときにペースが上げられないという課題があった。
(8号車が目の前でスピンした状況を聞かれ)8号車はアウトラップでペースが上がらなかった。そこに17号車が来たので、向こうはディフェンスしようという姿勢であることは見て取れた。ほんのちょっとアクセルを踏むときにスライドが大きくなてしまたのではないか。バゲット選手が非常にいい調子で走ってくれていたので、向こうにここで17号車を前に出してはダメだという印象を与えていたことも大きかったのではないか。
加藤寛規選手
久しぶりの優勝で嬉しい。開幕戦でもわるくなかったのだが、トラブルが出てしまいリタイアになってしまった。しかし、そこから得られる情報もあったので、チームや柳田選手と相談しながら少しずつアップデートしていき、ヨコハマタイヤもいいタイヤを作ってきてくれた。最初はタイヤがどこで終わってしまうか分からなかったのだが、ペースがよくて予定よりもスティントを伸ばせて柳田選手に渡すことができた。
(新しいパートナーを迎えてチャンピオンを狙うのかと聞かれ)SUPER GTはレベルが高く、速いだけでなくセットアップのことも理解して進めないと上位にはこれない。チャンピオンを狙うのかと言われれば、(やや声が詰まり)高橋さん(チームオーナー、昨年までは加藤選手のチームメイト)の想いがロータスを動かし、横浜タイヤを動かし、今の体制を作ってきた。高橋さんには感謝しかなく、チャンピオンは無理ですなんて言えないので、ベテランらしく頑張っていきたい。
柳田真孝選手
SUPER GTには2年出場していなかったので、2戦目でこの場にこれたことが嬉しい。速さはあったが、レースでどれくらいのペースで走れるかには不安があったし、トップを走っているけど何かが起きるのではと常に不安だったが、落ち着いていけば勝てると思っていた。いろいろな人の後押しでこのチームで乗れることになり、SUPER GTで走れると思ったらコロナで乗れなくなって、いろいろ不安だったが、勝てて嬉しい。今後はお客さまが入っている環境でまたここに来たい。