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マクラーレン、次世代電動スーパーカー用の軽量アーキテクチャを公開

「これまでにないレベルの電動ハイパフォーマンスカーを提供できる」とフルーウィットCEO

2020年8月26日 発表

新しいアーキテクチャ

 マクラーレン・オートモーティブは8月26日、次世代電動スーパーカーのベースとなる、フレキシブルで軽量な最新アーキテクチャの導入を発表した。

 新しいアーキテクチャは新たなハイブリッド・パワートレーン搭載のために、特別に設計されたもので、設計・開発・製造はすべて、イギリスのシェフィールドに5000万ポンドを投じて建設した最先端のマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)で行なわれる。

 このフレキシブルな新アーキテクチャは、世界初の革新的な工法と技術を駆使し、車両全体の重量を削減しつつ、安全性をさらに向上させるという。

 これを次世代ハイブリッドモデルのベースとし、マクラーレンはスーパーカーメーカーとして量産モデルの生産において次なる10年の扉を開けたという。このまったく新しいアーキテクチャをベースとする最初のマクラーレン新ハイブリッド・スーパーカーは、2021年に発表予定となっている。

新型アーキテクチャができるまで

 マクラーレン・オートモーティブCEOのマイク・フルーウィット氏は「10年前に初めて量産モデルの生産に乗り出したとき、私たちは最初のモデルである12Cにモノセル・シャシーを導入しましたが、この画期的なアーキテクチャは、それに完全に匹敵する革命的なものです。この新たな超軽量カーボン・ファイバー・シャシーは、より高い構造的な完全性と、かつてないレベルの品質を誇ります。また、私たちの新施設であるMCTCは、その卓越した複合素材の科学技術と製造において世界的に注目されるでしょう」と言う。

 マクラーレンにはこの新アーキテクチャのように軽量な複合素材の工程・製造に関する先進的な専門知識に加え、最先端のバッテリー技術とハイパフォーマンス・ハイブリッド推進システムに関する豊富な経験があるとし、「これまでは到底なし得なかったレベルでの電動ハイパフォーマンスカーを提供できる理想的な立場にある」とした。

 また、軽量化と電動化は、車両の効率性はもちろんパフォーマンスの向上を成し遂げるうえで、密接に関連しているとして、「マクラーレンは、新アーキテクチャによって、100%電動のスーパーカーに移行することが可能となる」と述べている。