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マクラーレン、「720S Le Mans」発売。ル・マン初優勝から25周年を記念した特別仕様
関谷正徳氏が日本人初優勝を飾った「McLaren F1 GTR」勝利から25年
2020年6月22日 16:16
- 2020年6月18日(現地時間)発表
マクラーレン・オートモーティブは6月18日(現地時間)、マクラーレンがモータースポーツで成し遂げた最大の偉業のひとつ、初挑戦で優勝したル・マン24時間レースから25周年を記念して、720Sクーペの特別仕様「720S Le Mans」を全世界50台限定で発売した。
25年前、世界的に名高い耐久レースで「McLaren F1 GTR」の59号車が総合優勝を成し遂げた。ドライバーであったJJ・レート選手、ヤニック・ダルマス選手、関谷正徳選手がチェッカーフラッグを受けたのは、1995年6月18日。また、その他にも3台のMcLaren F1 GTRがトップ5でフィニッシュした。これによりマクラーレンは、ル・マン24時間レース、Formula 1世界選手権、インディアナポリス500の3冠ウィナーとして、モータースポーツの歴史にその名を刻んだ。
限定発売される特別仕様の720S Le Mansは「McLaren 25 Anniversary Le Mans」のロゴと記念プレートが付けられる。また、全車VIN(車体認識番号)は、2位と1周差をつけて優勝したF1 GTRの総周回数にちなんで「298」から始められる。さらに、エクステリアとインテリアのカラーコンビネーションを選択できるほか、豊富な特別装備を標準装備する。
フル装備を備えるルーフスクープは、パワートレインの冷却を補い、熱の排出を促すことで、激しいサーキット走行にも理想的となる。また、フロントフェンダーのカーボンファイバー製ルーバーは、フロントタイヤの回転で生じる空力的リフトを抑えるとともに、車重軽減にも貢献している。
720S Le Mansは、最高出力720PSを誇るV型8気筒 4.0リッターツインターボのM840Tエンジンをミッドシップに搭載し、0-100㎞/h加速は2.9秒、7.8秒で200㎞/hに到達。最高速は341㎞/hをマークする。カーボンファイバー製モノケージIIのメイン構造と、プロアクティブ・シャシー・コントロールIIのサスペンションシステムによって、720Sはクラス最軽量となり、高いダイナミクス性能を誇る。
カタログモデルのMcLaren 720Sと同様に、オプション仕様も幅広く取り揃えていて、MSOディファインドとMSOビスポーク仕様も選択可能。また、ディフューザー、アッパーエクステリアドア、リアエアロブリッジ、ルーフスクープ、リアデッキとサービスカバーなど、さまざまなコンポーネントをグロスフィニッシュビジュアルカーボンファイバー仕様に変更することができる。
さらに、3種類のコンポーネント「パック」も設定され、フードエアインテーク、ドアミラー、リアフェンダーエアインテークと、フロントスプリッターとリアバンパー、ルーフとフロントエアインテークの各パックを、グロスフィニッシュビジュアルカーボンファイバー仕様に選択することが可能となっている。
サーキットでの走行を想定し、MSOディファインドのチタン製ハーネスバーと、6ポイントハーネスシートベルトも装備可能。同じくMSOディファインドによるサテンフィニッシュビジュアルカーボンファイバーのエアベント、ラージシフトパドル、マクラーレンのブランド名入りラージシルトリムのほか、サテンフィニッシュビジュアルカーボンファイバー仕様のインテリアコンポーネントなどのオプションパックも選択可能。