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三菱自動車、「ミニキャブ」「タウンボックス」など5車種計45万6603台をリコール

ラジエターチャンバーが強度不足。最悪の場合オーバーヒートしてエンジン停止のおそれ

2020年9月3日 発表

改善箇所説明図

 三菱自動車工業は9月3日、オーバーヒートによりエンジンが停止して再始動できなくなるおそれがあるとして、「ミニキャブ」「タウンボックス」「タウンボックスワイド」のほか、日産自動車にOEM供給していた「クリッパー」「クリッパー リオ」の5車種、計45万6603台のリコールを国土交通省に届け出た。製作期間は1998年12月14日~2013年12月27日。不具合の件数は349件で、事故は発生していない。

 不具合は、エンジン冷却系のラジエターチャンバー(冷却水内の気泡を分離するための装置)の強度が不足しているため、積載状態で高速度・高回転運転や登坂運転をした直後にエンジン停止を繰り返す走行を継続して行なった場合、亀裂が発生して冷却水が漏れることがある。そのため、そのまま走行を続けるとオーバーヒートが発生して、最悪の場合、エンジンが停止し再始動不可となるおそれがあるというもの。

 改善措置として全車両、ラジエターチャンバーを確認し、対策前品の場合は対策品と交換する。

 なお、本件は2013年3月19日に通知して4月18日に開始したサービスキャンペーンについて、対象範囲を拡大のうえ、改めてリコールとして届け出たものとなる。