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シャープ、ドイツでダイムラーに勝訴 LTE規格特許に関する特許侵害訴訟
2020年9月11日 15:36
- 2020年9月11日 発表
シャープは9月11日、ダイムラー(Daimler AG)に対するドイツでのLTE規格特許に関する特許侵害訴訟に勝訴したと発表。
9月10日付で、ダイムラーに対して差止および損害賠償を求め提起していた特許侵害訴訟(事件番号:7 O 8818/19、特許番号:EP 2 667 676)に関して、ドイツのミュンヘン地方裁判所より勝訴の判決文を受領したとしている。
同裁判所は、LTE規格技術を搭載した自動車に関して、ダイムラーはシャープの特許権を侵害していると判断するとともに、規格特許に基づくシャープの権利行使がFRAND宣言に反する、とのダイムラーの抗弁(FRAND defense)を退けて、差止を認めた。
判決には、損害賠償責任に関する確認とともに、ダイムラーに侵害行為についての説明義務も課した。また、差止はシャープが保証金の支払いをした場合、仮執行がなされるとしている。
なお、ダイムラーは同裁判所の判決に対して控訴することが可能であり、また、ダイムラーは、今回の裁判に用いられた特許権の無効を訴える訴訟を、ミュンヘンのドイツ連邦特許裁判所に提起している。
シャープは通信技術の分野において世界50か国以上で合計6000件以上の通信規格特許を保有しているといい、保有する知的財産権を重要な経営資源と位置付け、今後も同社の知的財産権が侵害されていると判断した場合は、常に厳正に対処していく所存としている。