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シャープの車載用プラズマクラスターイオン発生器「IG-MX15」で車内環境向上チャレンジ

シャープの車載用プラズマクラスターイオン発生器「IG-MX15」を使ってみた

“シャープ”と言えば“プラズマクラスター”(もしくは公式Twitterの中の人)と言えるのではないかと思うくらい、シャープを代表する技術の1つであるプラズマクラスター。空気清浄機やエアコンだけでなく、家電製品、美容製品などにも搭載されている。

 そのプラズマクラスターはこれまで7000個/cm 3 、もしくは2万5000個/cm 3 のイオン濃度だったのに対して、新しく5万個/cm 3 以上の空間イオン濃度を誇る「プラズマクラスターNEXT」搭載製品が追加されているのはご存知だろうか?

 そして、そのプラズマクラスターNEXT搭載の車載用プラズマクラスターイオン発生器が3月に発売された。自宅冷蔵庫はプラズマクラスター搭載品、クルマでは旧型の車載用プラズマクラスターイオン発生器を使っている筆者が、実際にその効果を体感してみた。

「プラズマクラスターNEXT」搭載のIG-MX15(左)と、数年間使い続けている「プラズマクラスター25000」搭載のプラズマクラスターイオン発生器(右)

クルマの中が澄んだ空気で満たされる!(気がする)

 3月12日に発売された車載用プラズマクラスターイオン発生器「IG-MX15」については、すでにお伝えしているので詳細はそちらをご確認いただきたいが、特徴をざっくり説明すると「イオン濃度がめちゃくちゃ上がった」ため、「付着カビ臭が従来比2倍以上で消臭できる」ようになって、さらに「汗臭や食べ物臭も消臭可能」になった。しかも「運転時のドライバーの集中力を維持しやすく、ストレスをためにくくできる」ことが実証されたのだという。

IG-MX15は写真のブラックのほかに、ホワイトの設定もある。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は税別1万5000円前後
IG-MX15のサイズは上部が78×76mm、下部が直径65mm、高さが165mmで、質量は約295g(付属品除く)。定格入力はDC12V、定格出力はDC5V。プラズマクラスターNEXの効果が期待できる適用容積の目安は約3.6m3とされている
本体下部の吸込口には花粉キャッチフィルターを装着するカバーを設定する
フィルターカバーと本体カバーを外して、ユニットの掃除や交換ができる。ユニットの清掃は家庭やオフィスで使っている場合、本体横に装着されているユニット清掃ブラシを使って6か月に1回程度でOK。ユニット交換は総運転時間が約1万7500時間(1日24時間運転して約2年)が経過するとユニット交換ランプが点滅するので、別売の交換用プラズマクラスターイオン発生ユニット「IZ-C100M」(税別5000円)と交換する

 IG-MX15の運転モードは運転音を抑える「静音」、静音運転時の約2倍のプラズマクラスターイオンを放出する「中」、静音運転時の約3.6倍のプラズマクラスターイオンを放出する「ターボプラス」、ターボプラスで25分間運転したあと中になる「おまかせ」の4種類を切り替え可能。電源コードはUSB対応となっているので、車内で使う場合はクルマのUSBポートか、付属のUSBポートが2口付いたカーアダプターに接続する必要がある。

運転音を抑えてプラズマクラスターイオンを放出する「静音」モード
静音モードの約2倍のプラズマクラスターイオンを放出する「中」モード
静音モードの約3.6倍のプラズマクラスターイオンを放出する「ターボプラス」モード
ターボプラスモードで25分間運転し、その後中モードに変わる「おまかせ」モード
給電はクルマのUSBポートか、IG-MX15に付属するカーアダプターから行なう。なお、付属のカーアダプターにIG-MX15が接続されているとき、もう一方のUSBポートには1.5A以下の機器を接続できる

 まずは自宅で実際に動かしてみると、静音だと本当に動いているのかどうかが分からなくなるくらい音も送風も静か。中だと耳をすませば運転音がわずかに聞こえ、送風はそよ風のよう。ターボプラスは運転音も送風もとても元気で“プラズマクラスターイオンがめっちゃ出てる”感がある。

 いざクルマのドリンクホルダーに設置すると、ドライバーとは距離があるからか、ターボプラスを選択しても走行中はまったく気にならず、信号待ちでの停車中に気にしてみるとわずかに稼働音が聞こえる程度。車内では静音や中だとむしろ静かすぎて「ちゃんとプラズマクラスターイオンは出ているのだろうか……」と、なんとなく心もとなくなるくらい。

カップホルダーにぴったりと収まる

 消臭効果については、車内で食事はしなかったのだが、食事後に服にニオイがついた状態で車内に戻っても、そのニオイが車内にこもったり長時間残ったりすることはなかった。また、どうしても乾燥してよどみがちになってしまう車内の空気が、普段よりも心なしかしっとりとして、澄んだように感じられた。そう、それはまるで小雨けぶる新緑の軽井沢のよう……というのは言い過ぎかもしれないが、少なからずこれまでよりも車内環境は向上したように思えた。

 1つ残念だったのは、あまり長時間の運転を行なうことはできず、運転の集中力が維持しやすいのかどうかがよく分からなかったこと。ただ、短時間の運転でも普段よりはリラックスして運転できたようには感じるので、この点についてはいずれまた試してみたいところだ。

在宅での仕事中にPCから給電してプラズマクラスターイオン発生器を使ってみた。USB対応だとこんな使い方もできる