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新型コロナ拡大の中で注目を集めるカーグッズとは? オートバックスに聞いた

テレワークが増えて注目が集まる意外な商品とは?

 新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークや外出自粛が続く中、移動の手段であるクルマの使われ方や、カー用品のニーズに変化が起き、カー用品店での売れ筋も変化しているという。そこで全国にオートバックスを展開しているオートバックスセブンのIR・広報部 鈴木政和氏に、オートバックス店頭での最近の売れ筋を聞いてみた。

 なお、全国に展開するオートバックスグループだが、クルマが生活に重要なインフラであることから、現在もメンテナンスサービスを中心として一部を除く店舗で営業を継続している。販売店員と利用者の接触機会を減らすなどの対応はしているものの、カー用品を店頭で購入することも可能だ。ただし、営業時間の短縮などが行なわれているので事前にWebサイトなどで確認していただきたい。またネット販売も行なっているので、そちらを利用することも可能だ。

株式会社オートバックスセブン IR・広報部 鈴木政和氏に最近の売れ筋を聞いた

ステアリングにテーブルをつけて車内を仕事部屋代わりに

 まず、これまではあまり目立たなかった商品で、新型コロナウイルスの感染拡大以降に人気を集めているというのが、ステアリングに装着するテーブルだと言う。テレワークになったものの、自宅で仕事部屋が設けられないとか、小さな子供がいて、仕事の電話やテレビ会議などを部屋ですることができないといった事情を持つ人が、マイカーを仕事部屋として活用するといった動きがあり、車内でPCを広げて作業したいときに役立つのだと言う。

 オートバックスで扱っているテーブルのうち、ノートPCを広げられるようなサイズのものとしてオススメできるのは、星光産業の「EB-208 折りたたみテーブル」になるという。ハンドルの下側に引っかけて使う形のもので、外径35~40cm、厚み3~4.5cmの純正ハンドルに対応する。

 ハンドルに引っかける形になるため、一見すると外れてしまわないか心配になるが、鈴木さんが使ってみたところその心配は無用だったという。サイズは幅425mmで奥行きが300mmあり、写真のようにノートPCが載るサイズとなっている。

星光産業の「EB-208 折りたたみテーブル」。オートバックス標準価格は税別2499円
ハンドルの下側から差し込んで引っかけて使うタイプだが、意外としっかりと固定されるという
サイズや種類によるがノートPCを置ける広さがある

お出かけできないから洗車する人が増加?

 続いて人気を集めているのが、洗車用品だと言う。やはり外出自粛で週末におでかけできないことから、洗車をしようという人が増えているのだろう。

 そこでオススメの洗車用品を聞いてみたところ、カーシャンプーでオススメなのは3月に発売されたばかりの新製品、ソフト99「パーフェクトフォーム」シリーズ。そしてコーティング剤としてオススメなのは、やはりソフト99の「レインドロップ」とのこと。

 パーフェクトフォームシリーズは、これまでの製品とは違った新しいタイプのカーシャンプー。専用の加圧式噴射器「モビルフォーマー」を使うことで、シャンプーを泡状にしてボディに噴霧することができる。洗車のプロが使うようなきめ細かな泡を使った洗車が実現できる。噴霧時は泡だらけになるが、洗車していると泡は消えるので、水で流す際も少ない水で済ませられるという。

ソフト99「パーフェクトフォーム スターティングセット」のオートバックス標準価格は税別2799円。「モビルフォーマー」本体とノズル、専用溶液の「パーフェクトフォームシャンプーtypeS」が3包同梱される
専用溶液を水で薄めてシャンプーを作る
「モビルフォーマー」により泡にした状態でボディに噴霧することができる
タイヤやホイールにも利用可能
洗車すれば泡は少なくなるので水で流すのも容易

 レインドロップは、ガススプレータイプのコーティング剤で、バズーカ噴射により広い範囲に容易にスプレーすることができるというもの。さらに特徴として、ボディ面だけでなくガラス面にも施工可能なため、ガラス面の撥水も同時に行なうことができる。

ソフト99「レインドロップ」、オートバックス標準価格は税別1299円
ボディだけでなくウィンドウのはっ水もできる
濡れたままのボディにスプレーして吹き上げるだけ
ガラスもボディもしっかりはっ水しているのが分かる

車内の除菌……だけじゃない?

 洗車グッズに負けず人気を集めているのが、車内の除菌、抗菌グッズだという。特に注目を集めているのがデンソーの「車載用プラズマクラスターイオン発生機」で、やはり新型コロナウイルスの影響もあって、興味を持つ人が増えているとのこと。

 車載用プラズマクラスターイオン発生機は、プラズマクラスターによって、浮遊カビ菌の除菌や浮遊ウイルスの作用抑制、静電気の抑制やたばこの付着臭の分解・除去ができるほか、イオンによる消臭や、フィルターによる花粉の除去も行なう。車内で設置しやすいようドリンクホルダーに収まるサイズで、USB給電で作動する。

デンソー「車載用プラズマクラスターイオン発生機」、オートバックス標準価格は税別9999円。カラーはブラック、ホワイト、ピンク×ブラックがある
ドリンクホルダーに収まるサイズでUSB電源で動く

 そしてもう1つ除菌関連で人気なのがカーメイトの「Dr.DEO(ドクターデオ)」シリーズで、売り場に専用のコーナーが設けられるほどとのこと。同シリーズは、安定化二酸化塩素が、除菌・消臭ガス(二酸化塩素ガス)を発生させることによって空間に拡散、悪臭分子を酸化分解し、ウイルス・菌に積極的に付着して除去するというもの。実に発売から10年というロングセラー商品で、先日一部モデルでデザインのリニューアルが行なわれたところ。

 白色のスタンダードなタイプと黒色のプレミアムタイプがあり、スタイルも車内のドリンクホルダーやシート下などに置くタイプ、スチームタイプ、エアコンの吹き出し口につけるタイプなどさまざまな種類がラインアップされる。

 そんな中でも人気なのがプレミアムのスプレータイプで、シートなどの布製品に直接噴霧するタイプ。布に直接吹きかけるので自宅のソファなどでも利用することができるというのも人気の秘密だろう。ただしペットがいる家庭では、ペット用もラインアップされているのでそちらを使うことをオススメしたい。

ドクターデオシリーズ。10周年を記念して一部モデルでパッケージをリニューアル
一番人気のドクターデオ プレミアム[スプレータイプ]。オートバックス標準価格は税別999円、お得な2本セット(税別1399円)もある
シートなどに直接スプレーすることで除菌や消臭ができる
ペットがいる家庭にはドクターデオ ペット[スプレータイプ]がオススメ

 外出自粛が続く中、クルマにずっと乗っていないという人もいるだろうが、プライベートな空間が作れるクルマは、これからの時代、今までとは違った意味を持つようになるのかもしれない。緊急事態宣言が解除されたときに、気持ちよく出かけられるよう、今のうちに洗車をしたり車内環境を改善したりと準備を進めてみてはいかがだろうか?