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“ユーザーとHKSをつなぐ門”、東京 東雲の「HKS GATE TOKYO BAY」が3月20日オープン

「HKS全従業員のクルマに対する思いをHKS GATE TOKYO BAYで感じ取ってほしい」

2020年3月20日 オープン

A PIT AUTOBACS SHINONOMEにエッチ・ケー・エスが運営を行なう「HKS GATE TOKYO BAY」がオープン

 オートバックスセブンは、東京都江東区にある同社の旗艦店「A PIT AUTOBACS SHINONOME」に、自動車の総合チューニングパーツメーカーであるエッチ・ケー・エスが運営を行なう「HKS GATE TOKYO BAY」をオープンした。約8坪の売り場は3階に設けられ、営業時間はA PIT AUTOBACS SHINONOMEと同じく9時~22時で不定休。

 HKSのアンテナショップとして位置付けられるHKS GATE TOKYO BAYは、各種パーツを実際に見て、触って、相談できることがコンセプト。GATEは“門”を意味し、ユーザーとHKSをつなぐ門、またはチューニングの入り口という思いを込めて命名したとのこと。

 売り場にはR35 GT-Rやスープラ、86/BRZ、ジムニーなどの車種別コーナーや、スバル車向けの専用チューニングパーツの展示・販売を行なうとともに、開発中の製品のプロトタイプやコンセプトアイテムなどを展示し、ユーザーの意見を聞いていくリサーチも予定されている。

 パーツは基本的に発売から1か月以内程度の新製品を中心に展開され、エアクリーナーやチタンマフラーをはじめ車高調整式サスペンション、タービンなど幅広い製品が用意される。こうした各種製品の展示内容については、HKS GATE TOKYO BAYの公式サイトで確認できるようになっている。

A PIT AUTOBACS SHINONOME
HKS GATE TOKYO BAYの売り場。R35 GT-Rやスープラ、86/BRZ、ジムニーなどのパーツが展示される
86/BRZ用の「GT2 SUPERCHARGER PRO KIT」(41万8000円、左)と86用の「GTIII-RS BOLT ON TURBO KIT PRO」(55万円、右)
ジムニー用の「LEGAMAX PREMIUM」(12万6500円)
スープラ用の「HIPERMAX TOURING」(11万円、左)と「HIPERMAX MAX IV SP」(36万3000円、右)
スイフト スポーツ用の「INTERCOOLER KIT」(8万2500円)
各種モデル用のエアクリーナーやオイル、マフラーなども並ぶ
エンジンに吸排気系パーツを組み合わせた展示も

 各種パーツの購入に際する相談は常駐するHKS GATE専任のスタッフにでき(HKSスタッフの常駐状況は公式サイトで今後確認できるようにするとのこと)、交換作業もA PIT AUTOBACS SHINONOMEのピットで対応する。F-CON V Proといったフルコンピューターのセッティングなどは、必要に応じてHKSが100%出資する旗艦店「HKSテクニカルファクトリー」(埼玉県戸田市)を紹介することもできるとのことで、柔軟にユーザーの要望に応えてくれる体制が整えられている。

 なお、3月22日までオープンセールを開催し、期間中はHKS開発スタッフによる相談会や、東京オートサロン2020に出展して東京国際カスタムカーコンテストのグランプリを受賞したデモカー「HKS GR SUPRA AERO」が展示される。

デモカー「HKS GR SUPRA AERO」はA PIT AUTOBACS SHINONOMEの駐車スペースに展示されている

HKSというブランドを知らない人はいない

株式会社HKS 取締役営業部長の坂詰達也氏

 同日、HKS GATE TOKYO BAYでオープニングセレモニーが実施され、HKS 取締役営業部長の坂詰達也氏、オートバックスセブン 執行役員/A PIT AUTOBACS SHINONOME推進プロジェクトマネージャーの山添龍太郎氏らがあいさつを行なった。

 はじめに登壇した坂詰氏は、HKS GATE TOKYO BAYのプロジェクトが2019年末にはじまり、「お客さまにクルマのカスタマイズが楽しいということをどう伝えていくか」をポイントにオートバックスとHKSで議論を重ね、今回のオープニングにこぎつけたという。

 また、「昨今はクルマも情報発信の方法も様変わりしてきており、その中でインターネットで商品を買える時代になってきていますが、その中で部品自体を見て、触って、相談ができるような空間があったらいいんじゃないか、ということで今回のプロジェクトがスタートしました」と述べるとともに、HKSの創業者である故・長谷川浩之社長、現社長の水口大輔氏、そしてHKS全従業員のクルマに対する思いをHKS GATE TOKYO BAYで感じ取ってほしいとコメント。

株式会社オートバックスセブン 執行役員/A PIT AUTOBACS SHINONOME推進プロジェクトマネージャーの山添龍太郎氏

 一方、山添氏は現在自動車業界が100年に一度の大変革期であること、カー用品業界においては若者のクルマ離れであったりクルマの使い方そのものが変化している状況の中で、そうした変化に対応するべくA PIT AUTOBACS SHINONOMEを立ち上げたことを報告。A PIT AUTOBACS SHINONOME自体は好評を博しているものの、まだまだ利用者の要望に応えきれていないことを実際にユーザーの声を聞いて感じたという。

 その一例として、「とあるお客さまがインターネットで『レヴォーグを買ってチューニングしたいが、スーパーオートバックス東雲に行くのはちょっと怖い』とつぶやいておられました。新しくクルマを買われたお客さまにとって、われわれが今まで培ってきたブランドは逆効果であることを感じ、今まで以上にそうしたお客さまに提供できることは何だろうということを深く考えさせていただきました。そして、これまでスーパーオートバックス東雲をご愛顧いただいたお客さまにもっと足を運んでいただきたいと考えたときに、HKSというブランドを知らない人はいない、この業界では絶対的な知名度があるということ、そして幅広い層の方から支持されていることから一緒にやらせていただくことになりました」と、今回HKS GATE TOKYO BAYをオープンした背景について語った。