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「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」がリニューアル。クルマ好きも家族も楽しめる「A PIT AUTOBACS SHINONOME」内覧会

11月29日通常営業スタート。本+カフェ+カー用品が融合

2018年11月29日 通常営業開始

オートバックスグループのフラグシップ店舗「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」を「A PIT AUTOBACS SHINONOME」にリニューアルし、11月29日に通常営業を開始する

 オートバックスセブンは、オートバックスグループのフラグシップ店舗となる「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」をリニューアルして「A PIT AUTOBACS SHINONOME(あ ぴっと おーとばっくす しののめ)」として11月23日にオープンする。11月23日~28日は招待客のみ入店可能で、11月29日から通常営業開始となる。

 A PIT AUTOBACS SHINONOMEは、データベースマーケティング事業を手掛けるCCCマーケティングと2017年3月に設立した合弁会社「ABTマーケティング」を通じ、カルチュア・コンビニエンス・クラブからライフスタイル別売り場についての提案を受け、「クルマもヒトもピットイン」をコンセプトにクルマと共に過ごす居心地のいい空間を演出。クルマ好きには“ワクワクする楽しさ”を提供するとともに、BOOK&CAFEスタイルを導入することで、家族や友人といった幅広い世代の人々が一緒に楽しめる店舗を目指して作られた。

店舗情報

店舗名:A PIT AUTOBACS SHINONOME(あ ぴっと おーとばっくす しののめ)
開店日:2018年11月23日(23日~28日は招待客のみ入店可)、11月29日通常営業開始
住所:東京都江東区東雲2-7-20
TEL:03-3528-0357
営業時間:9時~22時
定休日:不定休
敷地面積:1万3649m2(4129坪)<共用>
売場面積:2256m2(682坪)
ピット数:38台
駐車台数:295台<共用>

サービスフロントとピット
駐車場に近い2階メインエントランス
サービスフロントに近い2階デッキエントランス

 11月21日には、オープンに先駆けて内覧会が行なわれた。

 1階のピットは、全体を白と2色のグレー系のモノトーンでカラーリングして、色味を合わせた壁面什器や機材などが整理整頓された空間を保つことで、安心感や清潔感のあるピットとした。また、作業の進捗をライブで確認できる「PIT LIVE VIEW」を導入。ピット内に設置された計29台のカメラによる映像を、作業受け付け時に渡される専用のスマートフォンで見られるようにするとともに、間近で作業を見ることができる独立したウェイティングスペースを備える「PREMIUM PIT」を新設した。

サービスフロントでは、車検以外の整備も内容を専門スタッフとしっかり打ち合わせできるよう、受け付け用のテーブルを用意
タイヤやオイルなど、整備に関わるアイテムはすべてこのフロアに集約
車両販売を行なう専用のテーブルを用意
白と2色のグレーを基調にしたモノトーンでまとめられたピット
壁の近くに置かれる什器や収納は、壁面の色とコーディネート
作業の様子と時間をリアルタイムで確認できる「PIT LIVE VIEW」は、作業受け付け時に店内だけで使えるスマートフォンが渡される
専用のウェイティングスペースで愛車の作業を見られる「PREMIUM PIT」を新設。利用は予約制となるが、当日でも空きがあれば利用可能とのこと
「洗車場所がない」というユーザーからの要望に応え、セルフ洗車場を新設
ゆったりと広い洗車場は計5台分を用意
利用料は5分300円。A PIT AUTOBACS SHINONOMEの営業時間内であればいつでも利用可能
拭き上げスペースは計4台分を用意
車内清掃用の掃除機を設置

 2階では「旅とクルマ」「ガレージとクルマ」「家族とクルマ」など8つのライフスタイルをテーマにした売り場を展開。フロア中央には「スターバックスコーヒー」を併設する書店「TSUTAYA BOOKSTORE 東雲」を新設したほか、教育玩具などを取り扱う「ボーネルンド」がプロデュースしたキッズコーナーを設置した。

2階の案内図。地図のようにX軸に数字を、Y軸に英字をそれぞれふって、アイテムがどこにあるのか探せるようになっている
メインエントランスを入ると、季節ごとにアイテムが入れ替わるコーナーを設置
店内は本と用品を一緒に展示して、カーライフを提案するスタイル
使っている場面が想像できるよう、実際にスキーキャリアに板を挟んだり、ルーフボックスの中にアウトドア用品を入れたりして紹介
カー用品だけでなく、ドライブに役立つアイテムも取り扱う
洗車用品のコーナーでは、実際に洗車のデモンストレーションができるようになっていた
季節商品やドローンのコーナーもある
オリジナルブランド「JKM」の商品も展開
レジ前にはアパレルもあった
2階の中央にはスターバックスを併設
テーブルにはコンセントも設置
店内で雑誌や書籍を読むことができる
メーカーごとの洋書も揃える
スターバックスの隣にはボーネルンドがプロデュースしたキッズコーナーを併設
撮影した写真をすぐにプリントアウトできるようになっていた
毎日15時からおはなし会を開催。ワークショップも開かれる

 3階は体感を重視したスペシャリティエリアとして、チューニングやドレスアップにこだわった「Sports」と、車内音響にこだわった「Audio」のスペシャリティショップを展開。実際の座り心地を確認できるスポーツシートを多数取り揃えるとともに、クルマの運転席を模した着座方式のカーナビゲーション&スピーカーの試聴什器を採用した。さらに、約250車種、約200コースを登録し、振動や音を体感できる本格的なドライブシミュレーターを常設。料金は1000円/10分。

3階は壁面にホイールを展示
座り心地を確かめることができるレカロやBRIDEのスポーツシートを揃える
各メーカーのカーナビゲーションを実際の車両に近い状態で比較検討できる什器を採用。サウンドシステムやリアモニターも体感可能
スタッフに声をかけると、カーナビゲーションやスピーカーを実車に近い距離感で体感できる
パイオニア
ケンウッド
パナソニック
アルパイン
三菱電機
各什器ともに、足下にスピーカーやウーファーを備える
什器に備えられたカーナビ以外にも、1DINオーディオとともに数多くのモデルを揃える
リアモニターも
ドライビングに合わせてシートが動く本格的なドライブシミュレーターを常設。料金は1000円/10分で、約250車種、約200コースを登録
発表会のゲストで招かれていた鈴木亜久里氏がチャレンジするも、途中で酔ってしまったとのこと
ヘルメットやレーシングスーツ、グローブ、シューズといった用品も取り揃える
サスペンションやマフラーも展開
マフラーのサウンドを聞き比べられるようになっていた
3階にも電源を備えるテーブルとイスを設置
黒いベストはコンシェルジュとしてユーザーの要望に応え、クルマのライフスタイルを案内できるスタッフが、グレーのベストはカーライフナビゲーターという位置付けで、ライフスタイルの提案を案内できるスタッフがそれぞれ着用。ピットの責任者はオレンジのユニフォームを、ピットクルーはグレーのラインが入ったユニフォームを着用する

A PIT AUTOBACS SHINONOMEは「伝統を大事にしながら進化させる店舗」

 11月21日に開催された内覧会と同時に記者発表会が行なわれ、オートバックスセブン 代表取締役 社長 執行役員の小林喜夫巳氏が挨拶を実施。

株式会社オートバックスセブン 代表取締役 社長 執行役員 小林喜夫巳氏

 小林氏は、44年前の11月23日に1号店となる「オートバックス東大阪店」をスタートしたこと、20年前に「世界中のドライバーをクルマ好きにしよう」とスーパーオートバックスの展開を開始したことなど、オートバックスのこれまでを振り返り、「A PIT AUTOBACS SHINONOMEは、新しいオートバックスに向けて、伝統を大事にしながら進化させていく。そのようなことを思って、この店舗をスタートさせます」とA PIT AUTOBACS SHINONOMEを紹介した。

店名について
オートバックス事業について
A PIT AUTOBACS SHINONOMEでこだわっている4つのポイント
7つのA
オートバックスの提供価値創造

 また、今後の構想について「この規模になりますと、東名阪を対象にこの数年間で展開していきたいと思っています。いろいろな法律の申請もありますので、すぐというわけにはいかないのですが、すぐですとスーパーオートバックスの店舗をリニューアルするということもあるかと思います。ただ、できれば新しく出店していきたいと思っています」と述べ、品揃えを地域ごとに変えつつ「クルマもヒトもピットイン」「居心地のよさ」というコンセプトは変えずに展開していきたいとした。

 続けて、リニューアルに協力したカルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 兼 CEOの増田宗昭氏がリニューアルの狙いについて説明。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 増田宗昭氏

 増田氏は「AmazonさんでもGoogleさんでも検索ができますが、それは意識の領域のことなので、ここに来たら“ワオ!”となるような発見、つまり提案がないとリアル店舗はダメなのではないか」と述べ、居心地とコンシェルジュを核にライフスタイルコンテンツを提案したことを紹介した。

オートバックスセブンとCCCは10年前の2008年にTポイントで提携を開始
CCCが2年前に決めたという、プラットフォームを作る、データベースを活用する、ライフスタイルコンテンツの提案、という3つの仕事について
小売業にしかできない4つの方向性について
スーパーオートバックス東雲を利用するユーザーに「あったらうれしいサービス」をアンケートした結果、カフェと書店を求める割合が高かったという
店舗周辺のTカード所有者について
スーパーオートバックス 東京ベイ東雲の利用会員について。圧倒的に女性が少ない
女性に来店してもらうため、ボーネルンドプロデュースのキッズコーナーを設置
売上構成はほとんどがピット利用だという

 また、店舗の詳細をオートバックスセブン 執行役員 業態開発担当の山添龍太郎氏が説明。

株式会社オートバックスセブン 執行役員 業態開発担当 山添龍太郎氏

 山添氏は「今後、子供たちが遊んでいる姿を眺めながら、本を片手に飲み物を飲みつつ『次はどこに遊びに行こう』というような話がお店の中でされていくのではないか。3階を中心に、父親が子供に自分のクルマについて自慢するような会話も行なわれるのではないか。これからそれらを実現していきたい」と展望を語った。

「クルマも、ヒトも、ピットイン」をコンセプトに、家族でくつろげるような空間を目指す
1階はプロの店舗スタッフがユーザーにクルマの安心・安全を提供し、2階と3階は人のピットという位置付け
クルマを運転する人だけでなく、同乗者も一緒に来られるようなお店にしたいという
A PIT AUTOBACS SHINONOMEの4つのキーワード
「ピットの主役はクルマ」ということで、色とりどりのクルマが映えるような空間にするために落ち着いた色味を基調にした
ユーザーが安心できるようにピットに29台のカメラを設置して、スマホと店内のディスプレイでリアルタイムに作業状況を確認できる「PIT LIVE VIEW」を導入
ピットのユニフォームを新しくして、背中に名前を入れて誰が作業しているか分かるようにした
「家のリビングのような空間」を演出するため、BOOK&CAFEを導入
メンテナンス用品はサービスフロントに集約。着座してユーザーニーズを聞き取りながら受付できるようにした
購入前に商品を体験できたり、信頼できる店舗スタッフと相談をしながら自己表現できたりする空間を用意
キッズコーナーは親子だけでなく、店舗スタッフともコミュニケーションがとれるように工夫
ワークショップを通じて、A PIT AUTOBACS SHINONOMEにしかできないコミュニティ作りを行なう
クルマに興味を持っている人に向けて、プロドライバーも利用するシミュレーターを導入
新しい発見ができるように、商品をカテゴリー別ではなく8つのライフスタイル別に展開
本と連動した店舗作りに注力
“旅に出たくなるような”ドライブマップを摸した店内案内図を採用
今後はクルマが好きな人が集まるようなイベントだけでなく、親子が参加できるイベントも展開する予定

 A PIT AUTOBACS SHINONOME 総店長の松本貴志氏は「約20年の伝統を進化に繋げていくということで店作りをしてまいりました。非常に難しくて苦労している部分もあるのですが、今後もっと進化していけるように頑張ってまいります」と抱負を述べた。

A PIT AUTOBACS SHINONOME 総店長 松本貴志氏

 ゲストに招かれたARTA Project プロデューサー/総監督の鈴木亜久里氏は「東雲のスーパーオートバックスができた頃からARTAの活動を始めました。僕らのチームも来年から大きくリニューアルして、新しいコンセプトでレースをやっていこうというタイミングでこの東雲に来て、中に入ってあっ、とびっくりしました」とA PIT AUTOBACS SHINONOMEの印象を述べた。

ARTA Project プロデューサー/総監督 鈴木亜久里氏

「今後、ほとんどのクルマが自動運転になった場合、クルマの中は自分の好きなことをする空間になる気がします。そのときに、今までのオートバックスのような自分の趣味、思考のものをクルマにくっつけるのではなくて、クルマの中は映画を観たり、本を読んだり、移動するプライベート空間になるのではないかと感じています。なので、今日お店に入ったときに、これからは自動車という空間を使った自分のライフスタイルを作っていくお店になっていくのではないかと感じました。今までのカー用品店と雰囲気が違って、そこに第一歩を踏み入れたのではないかなという印象です。これからこのお店が新しいカーライフを提案する発信基地になるのではないかなと思っています。ここで買った物をクルマの中で使って楽しくなるような、そんなお店になっていってほしいと思います」と祝辞を述べた。

【お詫びと訂正】記事初出時、社名の表記に一部誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。