イベントレポート 東京オートサロン 2020
オートバックスセブン、ARTAの2020年度新体制を発表。新加入の若手ドライバー大湯都史樹選手をGT300クラスで起用
福住仁嶺選手がGT500にステップアップ
2020年1月11日 00:00
- 2020年1月10日~12日 開催
- 入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)
幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2020」(1月10日~12日)。オートバックスセブンのブースでは、同社がスポンサードしているレーシングスポーツブランド「ARTA」の2020年度の新体制が発表された。
ARTAは「世界に通用するドライバーを育成する」という信念のもと、1998年にスタートしたプロジェクト。2019 AUTOBACS SUPER GT SERIESでは、GT300クラスにおいて全レースでポイントを獲得し、17年ぶりのシリーズチャンピオンに輝いている。
冒頭で登壇したオートバックスセブンの取締役 常務執行役員の堀井勇吾氏は、「一昨年、ARTAプロジェクトからレーシングスポーツブランドARTAに生まれ変わり、ブランディングポジションの変更を行ない、マシンのカラーリングを刷新し、プロモーションや運営、お客さまとのコミュニケーションを変更する新たな挑戦を行なってまいりました。レース業界に新しい風を吹き込みながら、リブランディングを行なった2年目に優勝を成し遂げることができたのは、われわれの誇りの1つであると思っています」と述べた。
2020年度の体制は、鈴木亜久里氏がARTA総監督兼プロデューサーを、土屋圭市氏がARTAエグゼクティブアドバイザーを引き続き務める。ドライバーはGT500クラスは野尻智紀選手と福住仁嶺選手、GT300クラスは高木真一選手と新加入の若手ドライバーの大湯都史樹選手の計4人で、使用するマシンはそれぞれ「ARTA NSX-GT」「ARTA NSX GT3」となる。
あいさつをした鈴木亜久里氏は「これまでもGT300ではずっとチャンピオン争いをしてきて、どうして獲れないんだろう、どこがわるいんだろうと。一番(の理由)は俺の行ないがわるいんじゃないかと土屋圭市が言うので、昨年は真面目な生活をしてたんですけれど(笑)。やっとチャンピオンになり、皆さんにお返しができたことを本当に嬉しく思っています」と語った。
また、2019年にGT300クラスのドライバーの1人としてチャンピオン獲得に大きな貢献をした高木選手に「17年前にオートバックスでGT300でチャンピオンを獲ってくれたんですけれど、17年が経ってまたチャンピオンを取り返すというすごい快挙をしてくれた。本当にありがとう」と感謝を伝えた。
さらに「高木選手は速いだけではなく、ARTAの基本理念である若い子の育成、若い子を育てるのがうまいドライバー。若いドライバーに走り方、タイヤの使い方、レースの仕方、その辺を細かく教えてくれている」と、高木選手のARTAにおける存在感の大きさを語った。
最後に鈴木亜久里氏は「今年はまたGT300もGT500も強い体制を作って、2つのカテゴリーでチャンピオンを獲り、2021年にみなさんにここで報告できるように頑張っていきたいと思います」と抱負を述べた。
また、4人のドライバーは、それぞれ以下のようにコメントした。
野尻智紀選手
カート時代から振り返ると17~18年ほどARTAとレースをしていて、このチームでGT500のチャンピオンを獲ることが僕の使命だと思っています。今年は新たに福住選手と共に戦うということで、彼はスピードもレースセンスもあるドライバーなのはよく分かっているので、チームとして高い力を出せるようにコミュニケーションを取りながら、チャンピオンを目指して頑張っていきます。
福住仁嶺選手
今年からは野尻選手と共にドライブすることになり、僕としても楽しみなシーズン。色々学ばないといけない1年だと思いますが、野尻さんに教えてもらいながら今シーズンしっかり頑張っていきたいと思います。
高木真一選手
亜久里さんからすごくお褒めの言葉がありましたが、チャンピオンを獲るとここまで褒めてもらえるのかと思いまして(笑)、非常に嬉しく思います。今年も褒められるように、2連覇を目指して頑張りたいのですが、そのためには大湯くんにすばらしい走りをしていただかないといけません。3分の2は大湯君に走らせたいと思います(笑)。GT300とGT500、ダブルタイトルが獲れるように、ARTAとしてチーム一丸となって戦っていきたいと思います。
大湯都史樹選手
(ARTAは)昨年チャンピオンのチームで、今年もチャンピオンを絶対に獲らなきゃいけないと思っていますし、昨年以上にARTAとして強いシーズンを見せられるように、僕自身も頑張ろうと思っています。