イベントレポート 東京オートサロン 2020
ボルボ、ポールスターがチューニングしたPHEV「XC60 T8 Polestar Engineered」日本初公開
2020年夏ごろに追加導入予定
2020年1月10日 21:11
- 2020年1月10日~12日 開催
- 入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)
ボルボ・カー・ジャパンは、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2020」(1月10日~12日)に初出展。ポールスターのチューニングによるハイパフォーマンスカー「Polestar Engineered」を2台展示している。1台は、2019年11月に30台限定で発売し、初日に完売した「S60 T8 Polestar Engineered」、そしてもう1台は2020年夏ごろに追加導入予定の「XC60 T8 Polestar Engineered」である。
Polestar Engineeredを2020年も限定投入予定
初出展の理由について、ボルボ・カー・ジャパン広報部の赤堀淳氏は「東京オートサロンは日本で一番勢いのあるイベント。60シリーズのトップオブザラインともいえ、環境にも配慮したスポーティなクルマであるPolestar Engineeredが揃ったのでここに出展し反応が見たかった」とコメントした。
そして今回の2台について、同社マーケティング部プロダクトグループプロダクトスペシャリストの岡田勝也氏は「Polestar Engineeredは従来のPolestarのコンプリートカーに変わる存在だ。その最大の特徴は、Polestarはエレクトリックカーのスペシャリティブランドとして存在していることから、今回のPolestar Engineeredも全てパワートレーンの最高峰ともいえるT8(プラグインハイブリッドモデル)のパワートレーンがベースになっていること」と説明。
S60 Polestar Engineeredは、2019年に限定車として投入したが発表当日に完売。「今年はV60とXC60のPolestar Engineeredを導入する予定」という。
XC60 T8 Polestar Engineered
そしてもう1台のXC60 Polestar Engineeredは日本初公開で、今回は参考出品。その特徴は、S60 Polestar Engineeredと同様のモディファイを受けている。異なるところとしては、S60はフロントのブレンボ製のブレーキシステムが特徴であったのに対し、XC60はブレンボではなく曙ブレーキとの初コラボレーションとなる。ブレーキディスクもスリット状のものからドリルド状に変更している」という。
発売は「2020年夏ごろを目標とし、おそらく(V60とともに)限定での導入となるだろう」とのことだった。
ほぼ狙い通りで対前年比越え
さて、ボルボは日本での2019年新車登録台数が1万8564台(前年比6.8%増 前年同期1万7389台)となり、2014年から5年連続の対前年越えを達成した。
ボルボ・カー・ジャパン代表取締役社長の木村隆之氏は、「ほぼ狙い通り」と笑う。その要因について、「XC40とXC60がけん引役。特にXC60が順調に輸入されるようになり、お客さまにお待たせせずに納車できるようになったことが大きい」と話す。また、「在庫が潤沢になってきたので、もう一度販売に弾みがつき始めている。納期が半年先であるとか、いまクルマが見られない状態では受注をいただけない状況が続いていた」と述べる。
2019年の販売台数では「XC40がトップ。続いてV40系で、続いてV60(3500~3600台)とV60クロスカントリー(1200~1300台)。XC60は2019年、3100~3200台だったので、今年は3600台ほどを目指す」と話した。「XC40は日本市場用にもっと確保できればさらに売れるだろう」と語った。