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HKS、台湾XING Mobilityと戦略的協業 EV事業展開を強化
2021年4月21日 20:40
- 2021年4月21日 発表
人とくるまのテクノロジー展2021横浜でソリューション展示も
大手チューニングパーツメーカーのエッチ・ケー・エスとEV(電気自動車)ベンチャーカンパニーである台湾のXING Mobility Inc.は4月21日、EV事業における戦略的協業を発表。両社は今後、お互いが有する各分野での知見やノウハウを生かし、EV事業での主にEVコンバージョン事業展開を行なっていくことを明らかにした。
XING MobilityはEVのバッテリーパックとパワートレーンソリューションに特化した会社で、特に液浸冷却バッテリーパックのデザイン、バッテリーパックの製造サプライチェーン能力(調達経路)とターンキー(完成渡し)パワートレーンソリューションの開発能力に豊富な経験を持つ。また、XING MobilityはEVモビリティ市場の乗用車、商用車、モータースポーツ、ハイパフォーマンス車、重機、船舶と他のハイパフォーマンスモビリティ部門に重点的に取り込みを行なっているという。
今回の協業は、EVバッテリーとパワートレーン領域、EVコンバージョンでのOEMビジネスへの参入と企業コラボレーションを目的としたもの。また、この協業によってコミュニケーションチャンネルの確立を促進し、EV関連の技術やOEMビジネスに関するアイデアの創出と情報交換が可能になるという。
両者の協業により、HKSはXING Mobilityのバッテリーとパワートレーンシステムを利用し、グローバルEVコンバージョン市場、日本国内向け商用EV市場、グローバルパフォーマンスアフター市場でのビジネスチャンスを探る。
また、XING MobilityはHKSにEV関連の技術サービスとグローバルEVコンバージョン市場、日本での商用EV市場と、グローバルパフォーマンスアフターパーツ市場に必要なバッテリーのデザインとパワートレーンソリューションに関する専門知識を提供し、HKSの車両搭載ノウハウや技術を生かしてのEVコンバージョン車両へのシステム導入を行なっていく。
今回の発表について、エッチ・ケー・エス 代表取締役社長の水口大輔氏は「XING Mobilityと協業し、電動化に向けた取組を進めていけることを非常に嬉しく思っております。HKSがこれまで培ってきた商品開発技術やOEM製品の研究開発技術を、これから迎える電動化社会に向けさらに発展させるべく、XING Mobilityの大きな特徴である液浸バッテリーやパワートレーンシステムを活用し、運転して楽しむクルマから産業用車両への展開など、お互いの強みを活かした商品展開、事業展開をしていきます。どうぞご期待下さい」とコメント。
また、XING MobilityのCo-Founder and CEOであるRoyce YC Hong氏は「XING MobilityはHKSのような象徴的で伝説的な会社と提携する機会に興奮しています。2020年に初めてお客さま向け車両プロジェクトに取り組んだ際、両社が共有する品質への革新的なルーツとコミットメントを認識し、共通の価値観を通じて継続的にコラボレーションを成功させ続ける可能性を実現しました。われわれは、再生可能エネルギーと持続可能なエネルギーの時代に移行する中で、超高性能EVソリューションの提供に、それぞれの専門知識と献身を組み合わせることを楽しみにしています」と述べている。
なお、HKSは5月26日~5月28日に神奈川県横浜市パシフィコ横浜で開催予定の「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展2021横浜」への出展を行ない、そこでXING Mobilityのバッテリーとパワートレーンソリューションを利用した展示を行なう予定。また、同時に開催されるオンライン展示会への参加、およびHKSの公式サイトでバーチャル展示会も開催する予定となっている。