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2020 DTM 第7戦 ベルギーゾルダーレポート
レース1とレース2でアウディのレネ・ラストが2連勝
2020年10月21日 08:00
- 2020年10月9日~11日(現地時間) 開催
10月9日~11日(現地時間)、DTM 第7ラウンドのレース1とレース2が、ベルギーのゾルダーサーキット(約4km)で行なわれた。参加台数はそれぞれ16台で、周回数は41周。
新型コロナウイルスの影響で、8月1日にベルギーのスパ-フランコルシャンで開幕したDTM。アウディとBMWの2メーカーの争いとなった今シーズンの今ラウンドまでの結果は、アウディ勢が優勢でBMW勢が勝ったのは2勝のみ。
第7ラウンドではレース1、レース2ともに、2019年のシリーズチャンピオンのアウディのレネ・ラストが2連勝を飾った。
レース1の2位はアウディのロビン・フリジン、3位はアウディのニコ・ミューラー。レース2の2位はアウディのマイク・ロッケンフェラー、3位はBMWのルーカス・アウアー。今季 ART Grand PrixからBMWで参戦の元F1ドライバーのゼッケン8番 ロバート・クビサは、それぞれ14位と12位だった。
チャンピオン争いはニコ・ミューラー、ロビン・フリジン、レネ・ラストのアウディの3ドライバーが有力で、第7ラウンド終了時点のドライバーズポイントは、1位ニコ・ミューラー(259ポイント)、2位レネ・ラスト(249ポイント)、3位ロビン・フリジン(243ポイント)となっている。
レース1
アウディのニコ・ミューラーが242ポイントでトップ。2位はアウディのロビン・フリジンで224ポイント、3位はアウディのレネ・ラストの195ポイントで迎えたレース1。
ウェット路面の予選でポールポジションを獲得したのはゼッケン33番のレネ・ラスト。アウディの圧勝が続く今シーズンでゼッケン16番のBMWのティモ・グロックが2番手からスタート。
スタートで、ポールポジションのレネ・ラスト側の路面はウェット状態。2番グリッドのティモ・グロック側はドライ状態からスタートするも、ロケットスタートを決めたレネ・ラストがトップで1コーナーをクリアし、始終レースをリードして優勝した。
ニコ・ミュラーは7番グリッドからスタートし、3位でフィニッシュしてポイントトップを堅守。2番グリッドからスタートしたティモ・グロックは4位でフィニッシュし、表彰台は逃すもBMW勢の最上位でチェッカーを受けた。
レース2
レース2の予選はウェット路面。BMWのティモ・グロックが今季BMWにとって初のポールポジションを獲得。
スタートで3番グリッドからスタートしたレネ・ラストは、フロントローのティモ・グロックとゼッケン31番のシェルドン・ファンデルリンデのBMWの間から前に出てトップで1コーナーへ。
4番グリッドからスタートしたアウディのゼッケン62番フェルディナンド・ハプスブルクがほかのBMW勢を抑えてティモ・グロックの前へ。前方をブロックされたティモ・グロックはフェルディナンド・ハプスブルクの後部にぶつかり両車ともグラベルに。両車は自力で脱出するが、ティモ・グロックは最後尾となってしまう。しかし、今ラウンド好調のティモ・グロックは猛進を続けみるみる順位を上げて4位でチェッカーを受けた。
レース11周目、8番グリッドからスタートし、3位を走行していたロビン・フリジンは、10周目にピットストップを終えるもピットレーン出口のバリアに激突して右フロントサスペンションが損傷しリタイアに終わった。
これが原因で数周にわたりセーフティカーが導入。レースが再開されたときゼッケン51番ニコ・ミューラーがトップだったが、ピットインで順位が変動。ニコ・ミューラーは9位に終わった。
3位のゼッケン22番ルーカス・アウアーと4位のゼッケン16番ティモ・グロックのBMWの後ろで、3台のアウディ、ゼッケン13番ファビオ・シェーラー、ゼッケン10番ハリソン・ニューウェイ、ゼッケン62番フェルディナント・ハプスブルクが順位争い。5位、6位、7位を獲得した。ただ1人無ポイントだったシェラーは5位でチェッカーを受け、10ポイントを獲得。
ニコ・ミューラーの9位、ロビン・フリジンのリタイアにもかかわらず、Audi Sport Team ABT Sportslineはチームタイトルを獲得した。