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フィアット、EVの新型「500」に“観音開き式ドア”がついた「3+1」仕様
ボディサイズはそのままで、荷物の積み下ろしや子供の乗降が便利に
2020年10月24日 08:10
- 2020年10月23日(現地時間)発表
フィアット(FCA)は10月23日(現地時間)、FCA初のEV(電気自動車)となる新型「500」の新たな仕様「3+1」を発表した。
この3+1仕様は、すでに発表されたコンバーチブルとセダンとボディサイズは同じままだが、両車にはない3番目の小さなドアを、助手席側に新たに1枚追加したモデル。
この3番目の小さなドアは逆開きとなるが、Bピラーを設けていないので、乗り込みが簡単になり、かさばる荷物の積み下ろしや、子供も素早く乗り降りさせれる構造。ドアが閉じれば他の500と同じスタイル、同じサイズとなり、重量増加はわずか30kgとなっている。また、フロントドアが開いていないと開閉しないため、安全面も配慮されている。
新型500のグレードは、エントリーモデルの「アクション(ACTION)」、クールな「パッション(PASSION)」、最上級の「アイコン(ICON)」の3種類だが、3+1はパッションとアイコンで選択可能となる。ボディカラーは「ローズゴールド」「グレイシャーブルー」「オニキスブラック」の3色を設定。
新型500 3+1仕様は、フルLEDヘッドライト、17インチのツートンカラーダイヤモンドホイール、窓枠とボディサイドのクロームメッキが特徴。また、エコレザーシート、ダッシュボードとステアリングホイール、シートのフィアットモノグラム、ツートンカラーのステアリングホイール、ピラーの「ラ プリマ」専用プレート、6方向に調整可能なフロントシート、フロアマット、エレクトロクロミックインテリアリアビューミラー、360度ドローンビューパーキングセンサーなどが装備される。
モーターの最高出力は87kW(118HP)で、最高速は150km/h(リミッター作動)。0-100km/h加速9.0秒、0-50km/h加速は3.1秒となる。また、運転スタイルに応じて選択できる3つの運転モードが設定されていて、「ノーマル」モードは普通の状態。「レンジ」モードはワンペダル機能によりアクセルペダルを離すとエネルギー回収が最大となり、クルマが完全に停止するまで減速。また、「シェルパ」はエネルギー消費量を最小限にしてくれるモードとなっている。
23.8kWhの容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、高速充電ではMODE2シリアルケーブル(3kW)を利用し、オフィスや自宅のガレージでも充電が可能。クルマの後部右側に配置された「コンボ2」ソケットでは交流と直流の両方で充電できるため、急速充電も普通充電にも対応し、約50km分なら10分未満で充電可能としている。
安全面ではADAS「AdvancedDriver Assistance Systems」を搭載し、レベル2の自動運転を実現。また、ドライバーがハンドルを握っていることを検出するセンサー、レーンセンタリング機能、アーバンブラインドスポットセンサーなども装備する。