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ホンダ「オデッセイ」に日本初採用された「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」とは?
動画で操作を紹介
2020年11月5日 11:30
- 2020年11月6日 発売
本田技研工業は、上級ミニバン「オデッセイ」をマイナーチェンジして11月6日に発売する。その新しくなったオデッセイには、「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」が日本初採用された。
果たしてそのジェスチャーコントロール・パワースライドドアとはどのようなものなのか? 本稿では操作の動画を交えつつ、特徴について紹介していく。
日本初採用となるジェスチャーコントロール・パワースライドドアは、パワースライドドアにあるセンサー部分が光っているときに手を近付けてジェスチャー操作を行なうと、車両に触れることなくパワースライドドアの開閉ができるというもの。また、アクセスキーを所持している場合は、ジェスチャーではなく光っているセンサー部分に手や肘をかざすだけでパワースライドドアを開けることもできる。
開発にあたっては、荷物を入れるためのテールゲートと人が乗り降りするためのドアは別のものと考え、“ドアを手でカッコよく開ける”という狙いがあったという。さらに、オデッセイのパワースライドドアのドアハンドルは、他メーカーと比べると少ない力で簡単に操作ができるようになっているため、今回は操作性をさらに高めるのではなく“ホンダらしい演出の楽しさ”にこだわり、ジェスチャーを取り入れて開発を行なったとのこと。
演出における一番のこだわりポイントはセンサー部分のLEDだといい、ただジェスチャーを取り入れただけでは操作もしづらく、使い勝手がわるくなってしまう可能性があったため、手をかざすと光が流れて開閉の動作をアシストするという仕組みが取り入れられた。この流れる光により、“クルマとコミュニケーションをしている”という演出効果に加えて、近付くと光るウエルカム機能も兼ね備え、ただの操作デバイスとしてだけでなく、楽しさや新しさをも提供するという。
なお、「フリード」や「ステップワゴン」には、ユーザーからのニーズに応えるため、ホンダアクセスから用品としてキックセンサーがラインアップされているが、オデッセイはプレミアムになるため“手で操作する”という点を第一に考えて、キックセンサーの設定はしていないとのこと。
実際にジェスチャーコントロール・パワースライドドアを試してみると、光の流れにタイミングを合わせて手を動かすという動作に少しコツが必要だったものの、何度か繰り返すうちにスムーズにドアを開閉できるようになった。そして、スムーズにできるようになってくるにつれ、ドアを開閉するという行為が楽しくなってくるのだ。ちなみに、このジェスチャーコントロール・パワースライドドアは、スライドドアが開閉している途中に光っているセンサー部分をタッチすると、開閉を途中で止めることができる。ドアの開閉を再開したい場合も、ジェスチャーで操作できるということが新鮮だった。
ドアの開閉にジェスチャーを取り入れたのはなぜだろうと思っていたのだが、クルマに運転の楽しさだけでない新しい付加機能を追加することで、新しい価値を提供するという新鮮さや、いち早く「他のクルマではできないことが体験できる」というのは、オデッセイの確かな強みの1つになるのではないだろうか。