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スズキ、「ジムニー」798台リコール。制動装置と燃料装置に不具合

制動力の低下や燃料が漏れるおそれ

2020年11月6日 発表

 スズキは11月6日、制動装置(ブレーキパイプ)及び排出ガス発散防止装置(燃料蒸散ガス掃気パイプ)と燃料装置(燃料フィラーホース)に不具合があるとして、「ジムニー」798台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の制作期間は2020年7月6日~9月7日。

 リコール内容は、ブレーキパイプにおいて、車体への固定位置が正規の位置と異なる位置に組み付けられているため、当該パイプが車体及び燃料蒸発ガスパイプと接触するものがある。そのため、当該パイプが損傷してブレーキ液が漏れ制動力が低下する、また、燃料蒸発ガスパイプが損傷して燃料蒸発ガスが漏れるおそれがある。

ブレーキパイプの改善箇所説明図

 また、燃料フィラーホースにおいては、組み付け方向が誤っているため、当該ホースが変形しているものがある。そのため、そのまま使用を続けると、当該ホースに亀裂が発生し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

燃料フィラーホースの改善箇所説明図

 改善措置としては、全車両ブレーキパイプの組み付けを正しい位置に修正する。また、燃料フィラーホースを新品に交換し、正しい方向で組み付ける。

 不具合の発見は、社内からの情報によるもので、不具合件数は0件、事故は発生していない。